「危機管理」をできる人って少ないかも

 「モーニングショー」のコロナ関連、多分、放送の5割以上は見ている人です。

 個人的な主観で言うと、玉川さんみたいな参謀的な人がいて、バランスを取りながらも、腹をくくっている羽鳥さんみたいな人が首相をやっている国に住みたい。

 煽っているって、言われますが。

 

 以前、どこかで聞いたことがあります。

 できる人は、「大胆にして細心」なんだと。

 方向性を決めるには、楽観しても、悲観してもいけない。

 ただ、最悪のケースで、打つ手を考えていないといけないんだと思う。

 

 今朝、大阪府の吉村知事が、コロナの感染者の症状に応じて、自宅待機から、重傷者のための78病床まで、4段階にレベルを分けて、振り分けるという対策を打ち出した。

 今は、感染が確認されると、症状がない人も、重傷者に対応する78床に入院させている。ほんとうは、重傷者のために、開けておかないといけないのに。

 それを、大阪府が具体的な形にしようと言い出した。必要なことで、決めてあれば、安心感につながる。

 個人的に、思うことですが。

 「出歩かないで」と、言われても、必需品どうするの?って、話になる。

 毎食のご飯、もしくはその材料、ハミガキが切れた、暖かくなったので、もう少し季節に合った服が要る。

 何かにつけ、出歩かないことは、難しい。

 そういうところを、感染しないように対策をしたうえで、運んでくれるシステムが要る。

 自宅待機の人の症状が進んでいないか、確認して、万が一苦しんでいたら見つけてくれるような、チェック体制もいると思う。

 それがなかったら、「出歩くな」は難しい。

 

 そうそう、もっと言えば。

 私も、横着なので、「まとめて買って、まめに調理」「まとめて買って、作り置き」などは、習慣的にやらないので、ちょこちょこ食品を買いに行く。

 買い忘れが多いので、ちょこちょこ日用品を買いに行く。

 トータルの金額が変わらなければ、消費者の側も店側も、金銭面では、いつもと同じなはずなので、店に行く回数を減らす方が、お互い、リスクを下げられるんだけど、なかなか難しい。

 何なら、元気な人向けにも、利用しやすい宅配みたいなシステムがあるのも良いのかと思う。配送料どうやねん?ですけどね。

 「出歩かないようにしましょう!」って、掛け声だけでは、実際には難しいところがある。

 個人的には、安倍政権は、具体策、もしくは具体策を募る工夫っていうのには、発想が及ばず、「ガンバロー!」って、スローガンばかりが目立つと思っている。坂上忍は、「精神論」って表現したけど。

 

 小野市、世間から遅れて12日から小中学校をお休みにしましたが、どうしても親が仕事を休めない子供は、学校に来て良いことにしたらしい。

 そこは、さすが蓬莱市長。

 先生の体は空いているんだし、学童に詰め込むのもナンセンスだし。

 

 あ、前後しましたが。

 「自宅待機」してねと言われた場合、どういう風な過ごし方が良いのか、モデルケースみたいなのを、知識のある岡田先生みたいな人が、示してくださると、実行しやすい。

 どうしたら良いのかわからず、過剰に神経質になって自滅したり、どうせ分からんからって、いい加減になったりしても、困る話なので。

 「モーニングショー」の大阪府の吉村知事の話が出た時に、そう思った。

 

 何か、ことが起こったときに、新しい需要が起こり。

 それによって、業績が落ちたり休業を余儀なくされている飲食屋さんとかを、うまく活用出来たら良い。

 スマホで、ケータリングするシステムとかある訳だから。

 今、密集して暮らす時代だからこそ、余計に困ることがある一方で、スマホでいろんなマネージメントができる時代だからこそ、できることはある訳で。

 システムを作って置けば、他の局面にも活かせるやん。

 そういう社会システムを、構築できる人が、本来、首相の参謀として、いると良いんだけどね。

 で、そのアイディアの良し悪しを、直感的に理解できる首相ならいい。

 使えないアイディアを、ちゃんと選別できる目も持ってないと、厳しい。

 国に一人しかいない人、県に一人しかいない人、市に一人しかいない人は、ダダの「良い人」では、務まらないと思うんです。

 自分が、それに適格かどうか、見極められずに執着するのは、罪なことだと思います。

 まあ、アイディアの良し悪しを見極められないことと、自分が的確でないと自覚できないことは、根っこが同じように思うんですけど。人は、自分の器とポジションが、一致してないと、本人も不幸だと思う。

 阪神大震災の時の首相が、社会党の眉毛の首相だった。(名前を思い出せないのって、トシなんだわ。)

 あの時、失礼ながら、「良い人」だけでは、危機管理は難しいんだよねって、思った。

 

 人には、「正常性バイアス」がある。

 なぜだろうって、考えたことがある。

 人は、ストレスには弱い。

 だから、危機を低く見積もる。

 その場合何が起こるかというと、危機に気付くのがおくれて、土壇場で、一気に逃げ始める。

 中に、「アラーム」の役目を持って生まれた人がいると思う。

 それが、玉川さんのような人。

 もしくは、事実を冷徹に見る目を持った人もいる。それが、岩田先生だったと思う。

 うちの母のシャントを担当してくださった外科の先生も「職人」で、命にかかわることなので判断は真摯で、仕事は良いんだけど、自分にも人にも厳しくて、人間関係の上での問題児だったそうで。ただ、私は平気だった。というか、良い人で、仕事がいい加減の人より、信頼はできたけどね。

 「大丈夫、大丈夫」って楽観して、何も備えをしないのは、私なら、安心できないと思います。

 

 例えば、千葉県で、壊滅的な被害が出た台風の時も。

 海上にある内から、風速も最大瞬間風速も凄くて、海水温が高ければ、さらに発達するし、でも北上して上陸したら少しは勢力が衰える。

 それを踏まえてみても、私は、戦々恐々としていて、関西に来るかも知れなかったうちは、「来るな~!」って、心の叫びをあげていた。

 東にかなり逸れると知って、こっちは大丈夫そうって、ホッとしたけど。

 家は木造だし、工房はちょろいし、家の屋根飛ぶ?工房の窓が破れて中がぐちゃぐちゃにかき回される?って、そこまで心配していた。

 なぜなら、関空の連絡橋に船がぶつかった台風と、その一つ前の淡路島で風力発電の風車が倒れた台風で、相当こりていたから。

 東京、大変なことになる!

 って、ドキドキしていたけど、世間の反応はそうでもなかった。

 で、かなり東にそれたんです。

 台風の中心から東側が被害がひどくなります。

 東京の東の端っこをかすって行ったんです。

 で、東京ではなんてことなく、大したことなかったのに、ドキドキしすぎだったかと、自分でもあきれたんですが。

 遅れて、千葉の方が大変だってわかって来た。

 しかも、上陸直後の勢力が強いので、海沿いのエリアの被害がひどかった。

 東京の中心部は、難を逃れたんです。

 その後でも、ツイッターで、電車を止めたのは騒ぎ過ぎじゃないかって、ツイートがありました。

 それはな、中心が東にそれただけやで。

 東京の西の端を中心が通ってみ、止めんかったら、後悔してたと思うわ。

 って、一人ココロでつぶやいた。

 正常性バイアス、おそるべし。

 

 今回の新型コロナ、コロナ自体のことだけでなく、社会システムの問題も、色々見えてきます。

 まだまだ、工夫できるところもある。

 玉川さんが、危機管理向きで、いろんな具体的なデータ集めに向いていると言っても、一人でできるには限界がありますもんね。

 今の時代、密集して暮らすことと、夏場でもエアコンが効いていて締め切った室内で暮らすこと、行き来が多い事、行動範囲が広いことと、今までになかった環境下で、新型コロナが出てきて。

 そういう意味では、社会システムとして備えること、もちろんもっとも急がれるのは、新型コロナの抑え込みの対策なので、それと同時にすべきこと、それが落ち着いてから考えて構築するべきことが、きっとあるので、そこの優先順位を間違わずに、これを機会に、考えても良いのかなあと思いました。

 あ、千曲川の氾濫の時も、人がどこにどういう風に住むべきか、そういう都市計画のようなものも、デザインすべき時ではないかというようなことも、玉川さんは仰っていて。

 同感です。

 うちの父は、めんどくさい人だったんですが。

 新しく開発された住宅地を見て。

 「ワシは、あんなとこ、よう住まん。」

 とか、言うてました。

 でも、地震に備えて家具を留めるのは、柱が傷つくって抵抗をした父、それは違うと思うって、思っていた。

 そういえば、小野市内も、加古川市内も、加古川が大きく曲がる場所の堤防を強化したり、加古川から支流に逆流した時の対策などを、結構やっているなあと思いながら、加古川の堤防の上の道を走ります。

 備え、してるんやけどね。

 千曲川の氾濫の時は、あれほどの被害が出るとは思わず、被害の大きさに驚きました。

 備えのキャパ以上のことも、あり得るし、万が一は考えないといけないのかも。

 でも、非常持ち出し袋とか、用意してない人。

 アンバランス?

 

 ああ、また、書きたいこと書きまくって。

 書き過ぎたって、もやもやしたら、また消すかも。

 

 あ、私、台風には備えましたが。

 「怒られる~!」みたいな空気間には鈍感で、逃げ足は遅かったなあ。

 局面によっては、逃げ遅れて、逃げる集団に一番後ろからついて行って、肉食獣に食われるタイプなのかもなあって、時々思います。

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