NHKのドラマの中に出てきた言葉を、メモ帳に書き留めて、スチールラックにマグネットで止めている。
「失敗を恐れず、チャレンジをし続けた先には、必ず学びがあり、幸せがあるのです」
ミス・ジコチョー天才天ノ教授の事故ファイルだったか、失敗学という観点から、様々な事故の原因を検証していくというドラマでした。
主人公は、松雪泰子演じる、天ノ真奈子教授。
「天の眼(あまのまなこ)」ですよね。
さて。
新型コロナ、これからどこへ向かうのでしょうか。
日本は、ずっとずっと、負け続けています。
読みに、誤算があったからです。
➀武漢で見つかったウィルスは、ヒトーヒト感染が、確認されていない
②武漢の医療レベルと、日本の医療レベルは違うから、日本では同じようなことは起きない
③水際対策で、発熱している人を見つけて入れなければ、ウィルスは日本には入って来ない
④日本で感染が始まっているけれど、軽症者が多いということは、それほど恐れるウィルスではなさそうだ
⑤緊急事態宣言を出せば、同調圧力に弱い日本人は、みんな自粛し、ステイホームはうまく行くだろう
⑥一度罹って治れば、抗体ができるので、再度移っても、抗体が働いて軽症で済む人が増えれば安心
➀ヒトーヒト感染が起こる
②武漢の医療レベルは、実は日本と変わらないくらい高かった
③症状のない感染者が、感染を広げてしまっていることが分かった
④突然重篤化して死に至る場合があるが、一見、軽症に見えている人の内、誰が急に重症化するのか、直前まで分からない
⑤エッセンシャルワーカー以外も働き、禁止されたこと以外は構わないと判断して、自粛しない人が多いことが分かった
⑥一度陰性になったと考えられた人が、また陽性になるなど、ウィルスを持ったままか、抗体が効いていないか、というケースが出てきている
結果として、封じ込めは失敗に終わり、人類は、ウィルスとともに生きて行く運命になった。
長期化すると、みんなが考えるようになった。
すると、いつまで経済を止めるのか、そういう見通しについて、様々な意見が出て来る。
しかも、自粛による、感染拡大の防止は、あまりうまく行っておらず、医療崩壊が始まっている。
「検査は重傷者に絞ることで医療法買いが防げる」とか「37.5度以上の熱が4日以上続いた場合」という方針ができたのは、④の「日本で感染が始まっているけれど、軽症者が多いということは、それほど恐れるウィルスではなさそうだ」という予測が当たっていれば、そうだったと思う。
でも、違った。その時点で、検査を絞ることは、誤りであったことが見えたのに、そのまま、誰も異を唱えずにここまで来て、やっと、最近おかしいのではないかという空気になって来た。
「最悪を想定して考える」という玉川さんが、検査しろ男だったのは、そういう一貫性があるからだ。
煽ってないよ。
言うてはったもん。
「最悪を想定して動いて、大したことなかったねって終わるなら、僕はその方が良いんです」って。
アビガンの投与でも、玉川さんは、軽症者を検査で見つけて、アビガンを軽症の内に投与した方が、重症化や死亡のリスクを下げられるし、医療現場の負担も減らせるって、ずっと言うてはった。
検査を増やす方法を積極的に見つけてこなかったのも、④の理由による。ここくらいまでの症状の人なら、自前の免疫力で治してもらえるだろうっていう人に、検査とアビガンのコストをかけたくなかったからだろうと思う。でも、重症化するし、それによって医療現場の負担は増えるし、亡くなるし、それを放置する形になってしまった。
読みが甘かった。
最悪を想定していなかった。
それしか考えられない。
でも、正直、ここまで来るとは思わなかった。
ホンマに、念のための、「最悪を想定して」だと思っていた。
しかも、自力で治してしまえる人がかなり多く、一部の人が亡くなるという状況が、どこまで恐れいて良いウィルスかという判断を難しくする。
モーニングショーの玉川さんは、一貫して「最悪の事態を想定して動く」なので、煽っていると、しきりに言われる。
まあ、そうやろな。
去年の台風何号だったか、千葉の海沿いで台風が上陸してすぐの家々の屋根が飛んでひどい状況になったあの台風ですけどね。
私、「チキン」なので(工房がやわいので。工房頑丈だったら、余裕のよっちゃんですけど)、ものすごく危機感を感じてました。たぶん、あの時は、早くから兵庫は避けて通りそうと思って、何もしなかったのですが、その前の台風では、一人、工房のガラスというガラスを、ポリカーボネート板で、塞ぎまくってました。私だけでした。
あの、千葉を襲った台風は、海上での風速と瞬間最大風速が、今までのきつい台風の2倍近くあって、上陸時には弱まるので、1.5倍くらいで上陸していますが。エネルギーは、スピードの2乗なので、2.25倍あったと考えるべきなんです。
が、結構、誰も備えてなかったし、森田知事は、予測できなかったと言った。その前の年の大阪見たら、予測してないとアカンけどな。
通り過ぎた直後に、ツイッターで見知らぬ人が、ツイートしていた。
「結局、東京は大したことなかったんだから、電車を止めたのは、やり過ぎ」というような趣旨のツイートでした。
アホ言うな!
いやいや。
無茶なことを、仰らないでくださるっ!
あれは、たまたま、中心が東京の東端を通ったから、東京は何でもなくて、千葉があんなに大変なことになっていたんだよ。
進路が少し違ったら、東京の電車止めなかったら、大ごとになっていたと思うけど。
ホンマに、平和ボケしとるわ!
と、一人チキンが、空に向かって、叫んでいた。
うっかりして、起こってしまうことが、取り返しのつかない重大な事である可能性があるなら、「最悪を考えるべき」だと思う。
やってもた!が。
車ぶつけて、廃車で、本人軽症なら、まあ良い。良くないけど。最悪、車に乗るのを止めたら良い。田舎でも、「らんらんバス」か「自転車」で暮らすという選択肢はある。
車落っこちて、崖の下で死亡なら、絶対避けるべき。
個人的な意見ですが。
コロナとともに生きて行く道を選ぶしかなくなってしまった。
今はまだ、それが始まったばっかりで。
どこを落としどころにするのか、決まっていない状態だと思います。
だから、今は、これ以上事態が悪くならないように、抑えつつ、時間を稼いでいる間に、どこかで落としどころを見つけないといけない。
そんな時に、自粛といて、経済活動を再開しよう!なんてことになったら。
感染広がる。
あらゆる場所でクラスター発生する。
それでも、ほとんど死なないと考えられているから、感染者出たくらいで病院止めるなって話になる。
老人介護施設で、感染が広がって、あちこちに重症者が出て、ケアをしないといけない人だらけになり。
熱がある人は帰ってくださいというスタイルのデイサービスの施設では、家族が勤めていても、預けられなくなり。
働くに働けないか、働くために、重症化した人を、家に放置するか。
病院に入院させようとしたら、命の選別を迫られて、トリアージで、黒いラベルつけられて。
学校でも広がるから、学級閉鎖や、学校閉鎖が起こる。
若くても、基礎疾患を持っている人は、死の危険にさらされる。
基礎疾患がなくても、疲労が蓄積することで、抵抗力が落ちて、死に至る。
がん治療でも、乳がんなどの放射線治療では、免疫力が直接落ちるのではないそうだ。ただ、全般的な体力が落ちることで、結局抵抗力は落ちる。
若くても、思いがけず、通常なら治療を受けたら普通に治るケガや病気をする場合はあって、コロナのせいで、それが命に関わる事態になってしまう。
妊婦さんも、とても危険にさらされてしまう。
こんなことがあちこちで起きていても、会社は動いている。
こういう混乱した状況を、日本人は、受け入れられるだろうか?
まさにロシアンルーレット。
これでは、スーパーで働く人はいなくなると思うけれど。
というか、こんな怖い状態では、ストレスで、やられてしまう。
経済回せと言っている人の、想像力のなさに、がっかりする。
思うんですよ。
私が、明日は我が身と思うのは、両親だったり、近い身内が、病気をしたり、介護が必要になったり、亡くなったり、自分自身が年齢とともに不調を感じるようになったり、そういうことに遭ったからで、それが起こるまでは「健康が普通」と思っていた。
母の病気をきっかけにかな。
人の体は、不可逆的な戻れない道に、行ってしまうことがあるんだなあと、ひしひしと感じたのは。
でも、太り続けて不健康だった。
ひとたびは痩せて、そこそこエエ感じと思ったのも、父の病気がきっかけだった。
明日は我が身だと思った。
若い人たちの多くは、そういう経験から遠いところにいるんだろうなって。年老いた両親、田舎とか。
古市君っていはるでしょ。
彼なんかでも、「弱者」の部分があんまり見えない。本当はいろいろあるのかも知れないけど。
コメントを聞いていると。
頭良い、マスク良い、病気なし、都会っ子、お金ある、まだ若い。
それはたまたま、彼の属性に過ぎないんだけど。
人って、経験の生き物だから、経験から、深く感じたり考えたりするきっかけを貰う。まだ今のところ、そういう、弱者目線から考えられるきっかけが、ほぼ、一個もなかったんだろうなって。まあ、そういうところを、弱点と気づいてはるかも知れんけど。
ホリエモンも、一定の屈折は感じるけど、頭良い、病気なし、お金ある、まだそこそこ若いで、知らない世界があることは、発言読んでて、良く見えてしまった。
きっと、経験さえすれば、考えは変わるだろうと思うけど。
まだ「取り返しのつかないこと」であると、想定されていないんだろうなって、思う。
落としどころがどこになるのかは分からない。
一つには、前に書いていたように、「検査」と「お薬」が、セットで登場した時かなって、思う。
検査はどう増やすっていうのも、色々なものができてくると思う。
ただ、ウィルスは変異していく。
本当に、ある程度危険である前提で生きて行くというのが、致し方なく、落としどころになる可能性だってある。
ただ、今は、経済を回すために自粛を止めるって。
クマの声が聞こえた森に、木の実を取りに入るようなもんじゃないですか?
台風の中に、サンドイッチ買いに行くようなもんじゃないですか?
私なら、おなかがすいても、もう少し様子見る。
検査も、少しずつ、増やせそうな見込みが見えて来て、アビガンが使えそうな感じになって来て。
ただ、アビガンの増産は、もう少し先なんです。
それまで、足りなくなるようなペースで、患者増やすべきじゃないと思います。
ただ、その間、命をつなぐための政策は、絶対に要ると思う。
住む場所の確保、ガス水道電気止めない、着る物、食べる物を手に入れる。あと、情報を手に入れるために、格安スマホくらいは使い続けられる。
行き渡らせるにはどうする?
ズルをする奴どうする?
ズルは、させといて、あとで見つけて、いっぱい請求したらエエやん。
江戸時代は、大火で焼け出されても、食べ物は提供されていた、結構福祉の行き届いた街だったんだそうだ。
まあ、疫病流行ったら、もっと、命の危険は大きかったと思うけど。
次は。
抗体検査による、過去に感染した人の率が、どうなっているか?
アビガン投与のために、検査を増やす方法がないのか?
まだ、様子見するしかない気がします。