戦略的なコロナ対策、できないのかなあ

 どこに見に行ってるねんって感じですが。

 ネット上での意見に、驚くことがあります。

 他国から、PCR検査が少ないことなどを指摘されると、ものすごく反発をする人がいる。日本は、どこよりも感染者が少ないし、死亡者が少ないのだから放っておいてくれ、そっちの国の方が、よっぽど多くの感染者と死亡者が出ているんだから、他国に口をはさむなとか言う人がいる。

 さらに、日本の感染者と死亡者が少ないのは、検査を抑えているからだ。検査をしないやり方がうまく行っていると言う人がいる

 この頃、年も年なんで、まるくなろうと心がけていて、いろんな意見があることを受け入れようと努力して入るんですけど。

 なにぶん、人間ができていないために、反射的に心の中で、毒づく。

 因果関係も分からんのか?ホンマに、真正のアホなんか?

 それから、もう一つ、年寄り発言の典型のような事を考えてしまった。

 まあ言えば、PCR検査が少ないことは事実な訳で、仮に事実でなかったとしても、周りからの指摘にいくら匿名でも、こんなにムキになるのって、何なんやろう?ものすごく、「守り」の意識を感じてしまうんやわ。

 もしかして、「若いもん」なんやろか?

 エビデンスはないですけどね。

 個人差はありますが、結構、古い人間は、ボロクソに言われ慣れている傾向があります。そこも個人差ですが。

 暴言発言で話題になった、近隣の市の市長の「暴言」を聞いて思ったのは、「昔はこんなオッサン、そこらへんに、フツーにおったけどな。」だった。

 まあ、身のためなので、こんな暴言は吐かないに越したことはありません。昔の、イケイケの播州弁のオッサンならともかく、一応、インテリジェンスのペルソナを被るべき立場の人は、心の中で毒づこうと、もっとスマートに嫌みを言うくらいの賢さがある方が得かなあと。

 昔が良いかというとそれは分からないのですが、私たちの世代は、平均して暴言みたいなのに接していたこともあり、少々罵倒されても、「ケッ!」って思って流せる比率がまだ高いのでは?と思うのです。エビデンスはないですけど。

 で、変な意味ではなく、そのままストレートな意味として、もちろん年配者が含まれる可能性もあるけど。

 知りたい!

 聞いてみたい!

 「な~な~、もしかして、若い人?」

 かなんオバちゃんなんやわ、私。

 

 前置きはこの辺にしておいて。

 本題です。

 先日から、自分の中でやけに熱い「小田垣孝さんのSIQRモデル」ですが。

 私なら、こっちの理論に従って、IgG抗体の抗体検査を使って過去の感染者の比率を調べ、抗原検査で(もちろん感度を考慮したうえで)サンプリングして現在感染している人の比率を調べたうえで、今の感染状況どうなのかを確認する。

 その上で、感染が疑われる症状のある人を見つけて検査し、その濃厚接触者を検査することで、陽性者を隔離するという、小田垣先生のやり方をする。

 そうして極力見つけてきた陽性者の数の推移と、SIQRモデルを利用して導き出した陽性者の推移を見比べながら、隔離の効果が出ているのか、逐次確認する。

 それで、本当に外出自粛をしなくて構わないのなら、どんなに良いだろう。

 そしてもう一つです。

 事実として間違いがないのは、日本では、感染拡大がゆっくりだったということ。

 これがなぜだったのか、もっと調べてみてもいいのではないのかなあと思う。

 習慣の違い説や、BCG予防接種説などがあるけど。

 過去に感染した履歴のある人で、BCGの効果との因果関係は調べられるんじゃないかと思う。

 日本では調べているんだろうか?

 むしろ、調べていると聞こえてくるのは海外だったりする。

 だた、これに関しては、日本の方が圧倒的に調べやすい可能性ってないかな?

 というのは、過去に感染した人を、症状なし、軽症、中等症、重症の、発症の程度と、BCGの効果の残り方(ツベルクリンとか昔はやってたけど、今は違うらしいけど)を調べられるなら、それの相関関係を調べたら良いやん。

 海外では、日本株の摂取が有効かどうかを調べようにも、日本株を摂取した人で、罹った人というのが圧倒的に少ない訳でしょ。

 私に権限があったら、絶対に調べていると思う。

 もう一つ、大きな可能性だとこの頃思っているのは、日本人の清潔癖。

 「挨拶のやり方」「手洗いの習慣」「靴を脱ぐ文化」「湯船につかる文化」「洗髪の頻度」「マスクをする習慣」これらが、意外と馬鹿にできないのではないのかなあと、この頃強く思い始めた。

 むしろ、BCGの影響でない事が分かってしまったら、感染がゆっくり広がって行ったことの要因は、こういうところにあると考えられる訳で。

 そうであれば、それは、凄いことだと思うんです。

 なぜなら、21世紀型の新しい感染症対策のスタンダードを、日本から発信できることになるから。

 「SIQRモデルによる感染状況の管理」「清潔文化」この二つが、日本発祥の考え方になったら、凄いと思う。

 そのためには、検査が少ない事と、感染の広がりがゆっくりだったことを、因果関係とみるような、非科学的な脳ミソで考えている内は無理や。

 ちゃんと調べたら、ある程度のエビデンスをそろえた上で世界に誇れる「清潔文化」を、生かせないでいるとしたら、どんなに惜しい?

 

 もちろん、21世紀型の感染症対策は、もっと他のことも使えるんじゃないかなあとは思う。

 プラズマクラスターは、新型インフルの時に、盛んに取り入れられた。

 新型コロナでの効果はどうなんだろう?

 そして、新しい空調システムとかね。中国でだったか、密閉した室内で、3家族に感染が広がってしまったのは、エアコンの流れのせいだという報告があったらしいんだけど、それは、エアコンが多分一か所に設置されているような環境なのでは?って思う。

 新しい空気を吹き出す場所と、それを回収するために吸い込む場所を、複数、流れを考えて設置するという贅沢なことをすれば、空気の流れで結界とか作れたりはしないんかなあと思う。

 そういう物を売ることで、新しい需要を発掘して、GDP上げて行ったらいいねん。

 無理無理、危険なところを外出制限を解除しても、こわごわでは、どのくらいまで景気が回復するかは分からない。

 今一番私たちが欲しい物は、安全と、人と自由に会えることだと思う。

 それを叶える方法で、利益を得られたら。

 「ピンチはチャンス!」というけれど、それは、そういうことなんじゃないのかな?

 

 どなたかが書いていた。

 抗体検査や、抗原検査など、可能な方法で社員の健康を、管理していますというのが企業の信用につながる社会になるのではないか?って。

 そうだと良いな。

 社員の健康と、外へと感染を広げない姿勢が、評価されるというのは、良いことかも。

 ふと、思いついたのですが、エコカー減税みたいに、健康管理をしている企業の法人税を、少し下げたら良いのかもね。

 

 今後の飲食業や旅行業等を考えた時に、どういう方向に行くのかなあと思うんですけど。

 もちろん、海外から持ち込まれないことは、とても重要で、そこがクリアできた人に観光に来ていただくとして。

 その時に、ちゃんとSIQRモデルによる感染対策の実践と、清潔文化と、機器による感染対策を取れていますというのが、胸を張って言えたら、日本は行ってみたい国になるんじゃないだろうか?

 新しいところに、踏み込んでいかないと。

 いろいろやるのがお金がかかってもったいない、どうせワクチンができたら元に戻るんでしょ?的に、過去のままでいようという、現状維持バイアスで行動を起こせないと、ピンチをチャンスにすることはできないのかなあと思う。

 政権批判したい訳じゃないですよ。

 実際の動きの悪さや、全体像をどう見ているのかの発信のなさや、科学的でない感じとか、ホンマにもう、ヤキモキします。

 というか、一貫して無党派やし。盲目的に何かを信じてついて行くのが嫌いだし。グループでつるむの昔から苦手やし。ましてや、ネタでも「絶対服従」とか言うてる人見たら、アホちゃう?って思うし。

 「良い人が作った作品だと思うと、良く見えてきますよね」って言った人がいて、「?」って思う。

 私は、悪い人が作った作品でも良い物は良いと思うし、良い人が作った作品でも、もうちょっと頑張ろう!はもうちょっと頑張ろう!って思う。

 ただ、同じ作品であれば、その作品が気に入っていれば、作った人が好きな人なら、お財布のひもは緩むし、作った人が嫌いなら、お金を出したくないと思う。

 作品自体の良し悪しは、好き嫌いでは決まらない。

 中身で見せて欲しい。

 あ、脱線しましたね。

 

 まあ、そんなこんなで。

 物事を見るとき、自分の好き嫌いで中身が違って見えたり、自分の都合の悪いことに蓋をするなど、ヘンな守りで目が曇ると、自分の判断を誤ると思っている。

 人の目は、もともと確かなものではないから、余計に、予断を挟むのが怖いと思うんです。

 公正であろうとすることは、実は、周りの人のためではなくて、真実を見誤らないことは、自分自身のためだと思っている。

 自分の軸がブレると、道に迷うと思う。

 結構、それって、ツラいことだ。

 

 どうか、これからの感染症対策が、良き方向に行きますように。

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