抗原検査の認可が下りました。
すごい!
PCR検査の感度の8割~10割なので、少し感度は落ちるんですが、メリットは多い。すごい福音です。
って、ブログを書き始めたら、ふと気になりましてね。
手作業のPCR検査の感度が、3~7割と言われていて、全自動では、5割。
これってそもそも、なんなん?って思った。
でも、それにはPCR検査自体が何なんか分からないので、調べに行ってみた。
その世界で、普通に使われている用語がバンバン出てくると、それを調べることになるんやけど。そこは、ネット検索が便利。
やっていて思ったけど、学生時代にこんなことができたら、私、もっと賢くなれていたかもね。
世の中には、圧倒的に暗記能力が高くて、中身を理解しないでも暗記できてしまう能力の人がいるらしい。そういう人は受験向き。
私は、そこそこ記憶力は良い方だけど、中身を理解して収納しないと収納できないので効率が悪く、そこそこ良いなんですよね。中身を理解して噛み砕いて収納し、必要な時に、中身を見て関連付けたものを引き出してくるので、時間がかかるねん。効率が悪い。受験に不向き。興味のあることとない事の、入り方に大きな差が出る。
一言ぐちらせてもらおう。そういうの、ムラがあるとか、バランスが悪いとか言われるんやけど。何が悪い?オールマイティでなくてはならないことはなかろう?様式が違うんやから仕方ない。ホンマに、先生の都合の良いタイプ以外は、理解されずに苦労するで。
はい、ぐち、終わり。
ホンマに、使い始めると、ネット検索は、お勉強には最適や。ええなあ、今の子。
PCR検査は、こういう物だった。
DNAとかRNAは、2重らせんなんだけど。
➀熱をかけたら、熱変性でたんぱく質の形が変わり、二重の鎖の両側で形が変わることになってくっついていられなくなって、2重のが1本ずつに分かれる。94℃くらい。
②1本ずつになった鎖の内の欲しい部分のスタートの場所の相方になる、短い鎖部分が試薬の中に入っているので、スタート部分にくっつく。60~65℃。
③スタートの部分から、複製を始める。70℃くらい。
この3段階を、繰り返すことで、長い2重らせんの欲しい部分だけが、複製される。
複製されたところが、緑色に光るような目印が付けられていたりするらしい。
で、どこがに微調整が要るかというと。
2本のを剥がすときに、目的の物の形や大きさなどによって、良い温度とかかかる時間とかが、違ってくる。
目的の目印をつける時も、温度が下がり過ぎたら、目的の場所じゃない変なところにくっついてしまうことがあるらしく。違うところから複製を始めてしまうことがある、これが多分コンタミとかいうやつやね。
複製する時間もちょっと変わる。
こういう反応が起こりやすい、pHを保ってあげたり、マグネシウムとかカリウムの濃度コントロールが要るんですって。
こういう工程が、順調に進んでいる内は良いんだけど、元の遺伝子が多いと、複製できたものが増えすぎて、せっかく増やしたものが、作業を続けると、2重らせんを剥がして、剥がしたは良かったけど材料不足等で複製できなくなったりとかで、壊れてしまうようです。
ふ~ん。
でも、気を付ける条件を細かく設定出来たら、全自動で、かなりできそうですねえ。
全自動の感度が下がるのは、最後のところとかなのかな?
検体ごとに、増えてきたら、止めるってことができたら良いのかな?
それ以外の工程は、かなり、ターゲットになる遺伝子の特徴で決まる感じなので、最初に、時間温度などの最適な条件を探しておいて微調整したら、全自動でも行けそうな感じに見える。
おもしろい。
知らないことを知ることって、本当に楽しい。
なんで、こんなことを調べたかというと、全自動って、エエやん。何で手作業にこだわるん?って思ったから。
テレビで、場所を間違えないようにして入れないとって、縦横に穴(というか、検体と試薬を入れるくぼみ)が並んでいるところに、ピポットだったかなで、試薬をちまちま入れていて。
それ、間違えんように、容器の色、一列ごとのトラ縞にしといたら?で、横方向には、3個おきくらいにスペース付けたら良いやん。
そんなところで、神経すり減らす意味が分からんって、思った。
もっと言えば、自動で機械が入れてくれるなら、その方が絶対早いし正確やし、汚染も起こりにくい。
そう思ったから。
新型コロナみたいに、すでに目的が一つと決まっていて、それを大量にするものは、自動が一番。
研究目的で、多様なターゲットのものを、少量扱う場合は、自動にする意味があんまりない。
研究目的で手動を残しておけば、技術が失われる心配もない。
全自動、買えばいいのに。
書いていて、洗濯機の話しているみたいって思ってしまった。(笑)
確かにお洗濯は、たまに、手洗いがいる物がある。
こういう物の微調整をするのに、AIを搭載したら、どこまで精度が上がるんやろうって、ヘンな事を考えていた。
もちろん、ゴールは、人間が設定するわけやし。
いまどきのAI技術なら、演算速度に余力がありそうだから、ルールを固定したらそれっきりなんてことはなく、新しい条件が加わる度に、最適なものに変えて行けそうな気がする。
良いなあ。
あの頃。
システムエンジニアばっかりが欲しがられた私が就職したころ。
いや、今くらいに、パソコンの能力が高かったら、人工知能のプロトタイプくらいなら作れていたのになあって、思う。
残念。
天文学もそうだったけれど、あらゆる分野で、ものすごく世界が変わった。
それは、とりもなおさず、コンピューターの能力の進歩によるものだ。
こんなに早く、遺伝子のシーケンスが可能なのも、世界中の天体望遠鏡を同期させて同じ天体を狙うことで、巨大な口径の望遠鏡で見ているの同じことになり、分解のがものすごく上がったことで、遠くの天体を詳細に見る可能性が出てきたことも。
もっと、後の時代に生まれたかった。
こんなにも、科学が面白い物になるなんて。
残念。
隣の芝生は青いってことでしょう。
ただ。
そういう世界を、少し覗いてみるのは、本当にワクワクします。
結構、幸せです。
さて、いい加減、売り物にできる物を、完成させないとね。
仕事します。