天体望遠鏡、復活計画!

 去年、天体観測の趣味を再開しました。

 最初は、きれいな天の川を肉眼で見たいというのが目標だったんです。

 ところが、なかなかチャンスが来ない。

 去年の今頃は、例会や観測会の日程が、月の明るい時期で、星雲や銀河を見るのが難しかった。

 春ごろには、メシエ(ハーフ)マラソンなんかも計画されていて、メシエナンバーのついた星雲、星団、銀河を見るはずだったのが、コロナで飛んでしまった。

 ペルセウス流星群の日のイベントも中止。

 で、その次は、曇りや雨ですよ。

 今月に至っては、台風14号で雨らしい。

 で、一人、「星空案内人=星のソムリエ」の資格を取るべく自主練習に励んでいたんですけどね。

 それぞれの季節の主な星座を探して、手持ちの双眼鏡で探せる明るい星団なんかを見つけられるようになっていた。双眼鏡を使って、工夫して、光害で見えないような小さな星座も探せるようになっていた。

 そうそう、今年の星のソムリエの資格を取れる「はりま宇宙講座」は、中止。

 

 一人、双眼鏡で星を見ながら、できることは限られているなあって、もやもやしていたら、ヤフオクに、天体望遠鏡をお勧めされた。

 そこで出ていた「鏡筒(望遠鏡の本体、架台のない状態)」に、心が揺れた。

 当然、私が欲しいってことは、他の人も欲しい訳で。

 今回はご縁がなかった。

 というか、それを手に入れてしまうと、今の私の望遠鏡は、不要になってしまう。

 予算に余裕があれば、もっともっとと、どんどん乗り換えていくという考え方もある。

 切りないしなあ。

 それに、私の望遠鏡は、そんなに使ってやったわけではないから、既に時代遅れ感はあるものの、スペックのギリギリのところまで、使ってあげたい気持ちがどこかにあった。

 

 そんなこんなで、失くした物、壊れたもの等を、いろいろ買いそろえた。

 昔望遠鏡につないでいたのは、ニコンのフィルムカメラで、今持っているイオス40D(すでに修理用部品の供給が終わっている古い一眼デジカメ)をつなごうとすると、EOS用のTリングというパーツが要る。

 買ったもの。

 ➀極軸望遠鏡用暗視野照明装置と、そのライト。

 ②モータードライブ用のコントロールボックス(部品から同等の物を作ってもらった)

 ③モータードライブ用の充電器。

 ④充電器とコントロールボックスをつなぐケーブル。

 ⑤EOS用Tリング。

 ⑥EOS用電子レリーズ

 注文している物。

 ⑦ファインダー。

 一応、これだけあれば、一通り格好はつく。

 問題は、望遠鏡本体のカビだらけの主鏡。

 

 ファインダーはまだ届いてないけれど、月と明るい惑星なら、根性で導入できるんです。ファインダーなしでも。

 という訳で、Tリングが来たので、「火星」を昨日見ました。

 本当の最接近は今日なんですけど、天気が良いうちにと思って。

 で、火星を撮影しようと試みて、たくさんの問題を発見した。

 

 ➀主鏡のコンディションを、ちゃんとしてあげないと、火星がの模様がさっぱり見えない。ということは、星雲や銀河なんてもっと見えないはず。

 ②EOSを接続した「拡大撮影」は、使い物にならない。「直焦撮影」でないと、とてもお話にならない。

 

 やっぱり、主鏡のカビ問題は、避けて通れなかった。

 本体から外して、慎重に洗うことになる。ネットで見ていると、そこはできそうな気がした。

 それを本体に戻すときが問題で、光軸というのが、今きっちりと合わせてあって、外して戻すと光軸は、元のようにきっちりあった状態には戻せず、調整がいるんだって。

 そのためには、光軸を合わせる道具がいる。

 やり方を調べて、また必要な道具を買うことになる。

 でも、買う。

 とりあえず、洗う!

 それでもダメなら、再メッキが要るんだそうだ。

 もうこうなったら、必要なら再メッキまで行ったろうやないか!

 

 自分の望遠鏡のスペックが、そこまでお金をかけてあげるべきスペックかという問題はある。

 そこで、今時の望遠鏡のトレンドって、どうなん?って話。

 反射望遠鏡は、口径(屈折望遠鏡なら「対物レンズ」、反射望遠鏡なら「主鏡」)が大きなものにトレンドは移行している。

 口径が大きいと、分解能が上がり(より細かいディテールが捉えられる、光景が小さいと倍率を上げてもディテールがぼやけた大きなものが見えるだけ)、集光力が上がる(光をたくさん捉えられるので、より明るく見える、倍率を上げるほど像が暗くなるので、明るい方が良い)からだ。

 反射式は、主に3つのタイプがある。

 ➀シュミットカセグレン式の、焦点距離が長い物。架台は、赤道儀式で、追尾ができる物。

 ②ニュートン式の、焦点距離が短い物。架台は、赤道儀式で、追尾ができる。

 ③ニュートン式の、特に大口径のもので、光景に対して焦点距離が短めで、架台は経緯台式のドブソニアン。追尾ができる物もある。

 屈折望遠鏡は、反射望遠鏡ほど口径は大きくないけれど、昔よりはレンズの径は大きいものが主流になっている。

 ④口径が、10センチくらいの大きめのもので、単焦点のもの。架台は、赤道儀式。

 他のタイプの小ぶりのものは、入門機。

 

 私の望遠鏡は、どこに位置するかというと、ニュートン式の、口径はやや大きめながら、今のトレンドほどは大きくなく、焦点距離は、今のトレンドほど単焦点ではないという、中間的なもの。

 架台は、一軸の赤道儀式。当時は、単に赤道儀とだけ呼んでいた。後から、二軸のものが登場し、今では二軸がスタンダードなんだそうだ。

 

 架台なんですが。

 赤道儀式について言うと、今では、追尾の精度をもっと追及しているらしく、おそらく、ターゲットスコープみたいなのでずれを検出しているというから、ずれを補正するために、赤経側のモータードライブと、赤緯側のモータードライブに、微調整済みの振動数のパルスを送るみたいにしているんだと思う。

 20年くらい前には、自動導入の赤道儀ができていた。

 追尾するだけでなくて、見たい天体を、自動で導入してくれる。

 今では、専用ソフトを使って、指示通りのプログラムで、見たい天体を導入して、プログラム通りにカメラが撮影してくれるんだそうだ。

 それが、「手を出さない方が良い」って言われた、ステラショットなんだと思う。

 

 私が天文少女だったとき、マニアが買うなら、「大口径で単焦点のニュートン式の反射望遠鏡の鏡筒に、赤道儀式でモータードライブが付いた架台」という流れだった。

 その先には、自動導入が来るだろうなというのは、既に天文から離れていた会社員になったときに、薄々感じていた。

 

 あの頃、予想できなかったものは何か?

 ➀デジカメの進化

 ②パソコンの性能の向上で、経緯台式で追尾ができる

 ③赤道儀式に乗せるには重すぎる鏡筒で観望するための、ドブソニアン式という考え方の登場

 ④反射望遠鏡にシュミットカセグレン式が登場したことで、焦点距離が長いのにコンパクトな鏡筒の望遠鏡が実現したこと

 ⑤デジタルデータになったことと、コンピューターのデータ処理能力が上がったことで、パソコン上で「コンポジット」ができるようになったこと。

 

 ある意味、西はりま天文台の「なゆた」は、そういう今時のトレンドの結晶みたいなところがある。

 「カセグレン式」という反射望遠鏡で。

 架台は「経緯台式」で、コンピューターの制御で、水平方向と仰角の方向を計算しながら、天体を追尾している。

 撮影に使うのは、CCDカメラで、経緯台式の追尾だと天体が視野の中を「回転する」んだけど、その回転もコンピューターの制御で補正している。

 「なゆた」が、「シュミットカセグレン式」ではなくて、「カセグレン式」なのは、何でだろうって思ったんですが。

 「補正版」という、透明なレンズのようなもが、筒の一番先についているのが「シュミット式」なんだけど。2メートルの主鏡が歪まないために、主鏡は望遠鏡の後ろについているから、頑丈なもので支えることもできるけれど、補正版は前についているから何かで支えられずに歪んでしまうからやな、たぶん。

 

 フィルムカメラだった頃は、「長時間露出」をすることで、一枚のフィルムに、暗い天体を明るく撮っていた。

 デジタルデータになってから、単なる長時間ではなくて、短い単位に区切って露出したものを、合成している。そうそう、カメラの感度が上がったことで、フィルムよりも短時間で、同じ明るさの画像が撮れるようにもなっている。

 そのデジタルデータを合成することで、「ノイズ」を除くことができて、より鮮明な画像が得られるようになった。

 

 時代遅れだと言ってしまえば、時代遅れな私の望遠鏡ですが。

 デジカメに変わり、感度が上がり、合成ができるようになったという背景があることで、当時限界と思われていた限界を、ある程度カメラがカバーしてくれるんだろうなあと思う。

 ただ、私のカメラは、古い!そこまで感度は高くないのです。

 

 今、一番最先端を行っている望遠鏡とカメラが、何を狙っているのか?

 そこまで、大口径でなければならないのは、何なのか?

 それは、より小さく暗くしか見えない天体だということだ。

 そこまで、微調整をしてまで追尾しなくてはならないのは、何なのか?

 それは、倍率を上げているということで、やはりより小さな天体だということ。

 どうりで、今時の天体写真は、凄いのになると、聞いたこともないNGC番号が付いた天体だったり、IC番号が付いた天体だったりする訳だ。

 赤道儀式でも、赤経側はともかく、微調整のために赤緯側を動かしてしまうと、やはり視野の中で像がわずかに回転する。その補正を、合成の時にしてあげないといけない。

 オタクな世界やな。

 

 どこまでも、今ある究極を求めたら、一番すごいのが欲しくなったりするのかなあ。

 とりあえず、今の私は、肉眼より双眼鏡。

 双眼鏡を使うと、見える世界は広がったけど、もっと見たいという欲が出て来る。

 だったら、買えないとか言っていないで、今ある望遠鏡を生かしてやろうかって思ったわけです。

 そこより先が見たくなったら、やっぱり、人様の機材に便乗するしかない。

 ま、その前に、手持ちのものを、できるだけ使い切ってあげようと思う。

 

 どこまで進化していくんだろうなあって、わくわくしますね。

 この先、進化するのは、何なんかなあ。

 遠くの天体を見たい。

 それも目的だけれど、それを実現するためにあの手この手で工夫していくことの楽しさもあるし、その工夫が当たった時の達成感もあるんだろうな。

 いやいや。

 アカンで。

 主鏡の再メッキまでは、きっとやる。

 その先には、手を出してはいけない。

 

 そんなことを考えていると、楽しくてしょうがないこの頃です。

 

 そうそう。

 お仕事もね。

 サタケガラスで、ひだ玉の発展型のとんぼ玉を、キナリガラスで、インプロージョンの魚を、ボロシリケイトで、土星を。

 作りたいものがいろいろあって、順繰りに、気まぐれに試作をしているんですけどね。

 何か、ガラスも、楽しくてしょうがないこの頃なんです。

 やっぱり、カフェイン抜き生活って、良いのか?

 明日は、ボロで、土星を作ってると思う。多分。

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