欲しいカメラ、絞れてきました

 しつこくカメラ欲しいネタです。

 

 西はりま天文台友の会で、会の人に何を買うべきか相談してみました。

 フルサイズは、やっぱりお値段が張るので、APS-Cのセンサーだとコスパが良いし、EOS Kissだとコスパ良いというお話とか。

 ミラーレスだとフランジバックが浅くて、一眼レフ(レフ=反射するミラーがあるカメラ)のカメラ用に天体望遠鏡をセットした時に、マウントアダプターが必要になるから、まだミラーレスでなくても良いんではないかというお話とか。

 天体観測というのは、高速で追尾したり高速シャッターが使えるカメラはほとんど必要なくて、会の人々は、結構古いカメラを持っている人も多かった。買い替えのタイミングもあると思うんだけど。

 その代わり、天体観測向きの良いレンズを持っている人はいた。

 ふ~ん。

 その後、帰る日の朝に聞いた話で、決定打になった言葉があった。

 オールドレンズの特に広角では、よほどいいのを持っていない限り、デジカメに付けたら像がにじむとのこと。

 レンズの周辺の収差の話かと思ったら、真ん中あたりでもそうなんだって。

 昔のフィルムカメラのフィルムの粒子より、今のセンサーの方が素子の粒子が小さいからだそうで、フィルムでは必要のなかった分解能が求められるようになったんだね。

 例えば、レンズの形の設計だけでなくて、レンズの研磨技術とかコーティングの技術が向上しているってことなんだと思う。

 設計段階のレンズと、実際のレンズの間に、研磨などによってどれだけの誤差があるかとか、コーティングが隅々まで同じ厚みできれいに入っているかとか、そういう理論だけでなくて、物質で実現するところも、きっと進歩したんだろうな。

 という訳で、私が持っているキャノンのいわゆるオールドレンズの資産を使えることは、あまりメインの理由にはならないことが分かってしまった。

 さらにその人の話では、今のデジカメだと、センサーなどの進化で、カメラは消耗品になっているので、一定時期が来たら買い替えたくなる。

 昔は、フィルムが進化したら、フィルムを新しいのを使えばいいので、カメラばいわば一生ものだった。

 そう考えると、ものすごく頑張って良いのを買って10年使うか、一番いいところに行かずに、そこそこに抑えたものを五年ごとに買い替えるか、どっちが良いのかという話になって来ると。

 なるほど。

 

 価格コムのレビューなんかも、読み込むというよりも、気になるところを拾い読みしていたんですが。

 私が今カメラが欲しくてしょうがない理由から、自分の気持ちに問い直してみた訳です。

 カメラに何を求める?

 ①ISO感度の高さ(もしくはレンズの明るさ=f値の小ささ)

 ②センサーの階調表現の進化

 ③ガチでマクロ撮影できること(とんぼ玉撮影メイン)

 

 そうなって来ると、ぼんやりと今持っているキャノンEFマウントの100ミリマクロは、そろそろ買い換えたいと感じていた訳で。

 私が持っているマクロレンズは、EF100でも一つ古いんだろうと思っていた。

 今の主流のとフィルター径が違う。一回り小さい。

 それに私のレンズは、まだUSMというオートフォーカスのためのモーターで早いモーターがついていないものだった。

 普及型のズームの28ー105(今は、24-105が主流で、もうこのズームも出回ってない)には、USM がついていたけど、マクロはまだ対応していなかった。ただ、マクロはマニュアルフォーカスで使うので、今でも実はあんまり不自由していない

 不自由していないのに、何故欲しかったのか?

 多分レンズ自体が、レンズ構成やら何やらで、進化しているだろうとぼんやり思っていたからなんだけど。

 だったら、優先順位はこうなって来る。

 ①画像に切れがある良いマクロレンズで撮影がしたい

 ②ISO感度の高いセンサー

 ③階調表現が進化している事

 

 マクロレンズをいずれは買いたい。

 今出ているのが、EF100か、RF100か。

 RF100というのは、ミラーレス用で、EF100というのが一眼レフ用で、EFだとマウントアダプターという物をレンズに付けたらミラーレスにも使える。

 さて、どっちのレンズが今人気か?

 RF100は16万円台で、EF100は、大体半分で買える。

 価格コムのレビューには、レンズの切れは、一段RF100が勝ると書かれている。一部問題はあるものの。

 そりゃそうだよね。

 ミラーレス専用として、今年の夏に出たばっかりだもん。

 ただ、近くにピントを合わせた時に、「フォーカスシフト」というのが起こるらしい。

 絞りが解放だと、手前の方にピントが合っているのに、そのまま絞りを絞って行くと、ピント位置が後ろにずれていくんだそう。

 液晶で見ている画像が、解放の時の画像なので、撮影時に絞った状態でシャッターが切れたら、思ったよりピントが後ろに来てしまっているというような事があるってことですね。

 ただ、絞ると被写界深度が深くなるので問題がないという意見もあったり。

 ピント位置がずれるんなら、SAコントロールという機能を使って、何枚か、後ろへピントをずらしながら撮ってみたら良いんやもんね。

 大体試し撮りで分かってきたら、SAコントロールをどのくらいで使うとほぼピントが来るか、分かるようになる。

 こういう、自分で加減できる機能を付けているところが、発想的にカメラにお任せでは、細部が思うようにならなくて不満な、いざという時はマニュアルが好きやねんみたいな人には、馴染みやすいかもしれない。

 従来のEF100では起こっていないフォーカスシフトが、RF100で起こる理由があるとしたら、「フランジバック」という、レンズを取り付けるところからセンサーまでの距離が、ミラーレスでは短くできる分、レンズが長くなり、今まではカメラ内の空間でしたという深さの位置にも、レンズを置く設計ができる訳で、設計者としたら、そこを攻めたくなるのは当然な訳で。

 個人的な推測では、そこにレンズを持って来たい理由がきっとあり(画面の切れが良くなるなどの理由がありそう)その代わりに、フォーカスシフトが起こるという問題が発生する、いわばトレードオフの状態になっているんだろうな。

 でも、それなら、SAコントロールで、ピントを調整すればいいだけのこと。

 私のように、「逃げない」対象を撮りたい人にとっては、撮りなおしがきくので、こういうのは大きな問題にならない。

 こないだ写真を拝見した、鳥などの動物写真を撮っておられる人だと、一瞬のシャッターチャンスでピンボケなんて困るもんね。

 究極的に、RF100マクロが欲しい。

 この先、フォーカスシフト対策をしていくのかも知れないけど、何もかも満たそうとすると、フォーカスシフトに目をつぶって販売したこのレンズの良いところが殺されるかもしれない。

 今、このレンズを買うのか?先延ばしにするのか?次のレンズを待つのか?

 いずれにしろ、世の中がミラーレスシフトをしている以上、EFレンズのマクロよりは、以降はミラーレス専用のRFレンズとして後継のレンズが出てきそうな気がする。

 そしたら、一眼レフ(ミラーあり)カメラを買ってしまうと、RFレンズの恩恵にあずかれなくなってしまう。

 という訳で、ボディは、ミラーレスってことになる。

 レンズさん主体に選んだら。

 

 そして、ISO感度の高さを求めるなら、やはり、フルサイズのセンサーということになる。

 Kissでは、満足できない。今のコンデジと変わらんもん。

 

 もっともリーズナブルな、EOSRPは、ミラーレスでフルサイズのセンサーが付いたカメラとしては、一番安い。

 フルサイズのKissだと思ったら良いと書いてあった。

 細かいところの機能が限定されてくる。

 シャッタースピード。高速シャッターはいらない。太陽観測くらいにしか使わないんだそうだけど、私、太陽の撮影しないので。

 ビューファインダーの反応が遅いし、視線入力がとろくて使い物にならないらしい。

 今、コンデジだったら液晶で全部取ってるわけなので、とんぼ玉もそれでいい。

 ビューファインダーは、イライラしながら、ホタル撮影で使うかもしれないけど、十分です。

 後は、マニュアル撮影の時にナントカシャッターが使えないとか書いてあったけど。

 とんぼ玉撮影では、そこまでシビアに使わない気がする。

 もしかしたらイライラするかもしれないけど、乗り換えていく発想の一生ものでないカメラとして、レンズさんのためについでにくっついてくるカメラと考えたら、肝心のセンサーの性能が一定出れば良いからなあ。

 

 等々、考えていました。

 レンズキットはもともと買わない主義だったのですが。

 RF24-105のズームのコンパクトな方が付いたレンズキット、エエかも。

 というのは、f値が大きい(=暗い)のは、レンズ径に依存しているので、コンパクトにしようとした段階で、レンズ径が小さくなるのは当たり前だし。

 それに、明るくて良い方のRF24-105では、45センチまでしか寄れないのに対して、コンパクトな方は、マニュアルなら13センチまで寄れて、最大0.5倍(センサー面に写るとんぼ玉の像が、実物のトンボ玉の像の0.5倍くらいの大きさに写せる)なので、直径3.5センチのトンボ玉なら、35ミリのセンサーの、半分のサイズに写るってことだから、これだけでも結構使えるという物です。

 

 キャノンEOSRPの24-105ズームレンズキットかな。

 本体が軽いことも、天体望遠鏡に付けた時に良いんですって。

 ボディがちゃちかろうと、一定期間で乗り換えて行くものとしたら、重厚でなくても良い。

 

 もうちょっとだけ、細部のスペックをチェックして、スペックが落としてあるところが自分としては問題がないのなら、もうほぼ決まり。

 レンズキットで買ってマウントアダプターも買って、しばらくはズームレンズでマクロ撮影か、オールドレンズのマクロレンズでマクロ撮影か、オールドレンズの20ミリ広角で、天体撮影か。

そして、いつの日か、RF100ミリマクロを買う。

 コンデジはどうするのん?って話ですが。

 こないだ、自撮りしようとか変なこと考えて、三脚を買い足したので、三脚が二つあるので、どっちも天体写真に同時に使ったら良いねん。えへ。

 

 そして、ミラーレスだと、フランジバックが短いために、いろんな種類のマウントアダプターを付けたら、別メーカーのオールドレンズが付くんですって。

 オートフォーカスとか、手振れ補正とか、そういう物がちゃんと連動しないだろうことを良しとしてしまったら、もしかしたらカビてるかも知れないけど、父が買っていて壊れた防湿庫の中で眠っているニコンのレンズを使ってあげられるかもしれない。

 亡くなった父の亡霊なら、「一眼レフ」で「フルサイズ」とか言いそうですが。

 でもな、お父さん。

 「ミラーレス」で「フルサイズ」なら、お父さんのレンズも使ってあげられるよきっと。

 変なこだわりがあったオヤジだったので、あんまりズームは買ってない気がして、でも貧乏性だからレンズ径の大きいバケモノみたいなレンズは買えてないと思うけど、一本くらい面白い単焦点のレンズを持ってるかもしれないよ。

 

 という訳で。

 こないだスマホで撮った画像、載せときます。

 

 こういうのを、もう少し自由度があるカメラで撮りたい。

 昔から、自動車教習の最中に夕日がきれいで見とれそうになったり、光がきれいな景色をいつまでも眺めていたり。

 風景が好きすぎるから、やっぱりカメラは買っておいたらいいんだなって思う。

 でも、重いとか、付け替えがいるとかは面倒で使わないことを知ってるから、キットレンズの軽いズームで持ち出して、家でマニアックにとんぼ玉のマクロ撮影するねん。

 さて、どこからお金を捻出して来よう。

 めんどくさがってないで、カセットバーナー4台を調整しなおして、売ろうかな。(前に数台売ったけど、まだ9台あるので)

 ↑作品を売らんのか?(^^;

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