ネオワイズ彗星、やっと会えました!
本当に晴れなくて、どうしようもなかったんです。
写真のクオリティは、そんなに良くないですが、本当に、撮れてうれしい。
朝方起きて出かけた日もありました。
行けると思ったんです。あの日。
そしたら、薄明の中、ぎょしゃ座のカペラと、北極星と、金星は見えていた。ほかの星は、薄明の光で見えなかった。
でも、空は晴れていて、彗星がいる低い空だけ、雲がかかっていた。
夜にも、何度か出かけました。
昨日なんて、母を寝かせてからダッシュで、機材とランちゃんを車に乗せて出かけ、沈む直前まで粘ったのに。
そして、帰って来て、インスタを見ていたら、小野市内で撮影したというネオワイズ彗星の画像がアップされていた。
撮影者のコメントを読んでいると、やっぱり、場所が悪かったらしいと気付いた。
撮影者によると、ネオワイズの方向に光害がない場所を選んだと。ただし、ひまわりの塔とひまわり畑が写っていて、つまり近い場所には明かりがいくらかはあったということ。
そうか。
私の場合、自分がいる場所の少し離れたところに街灯があって、その光は、車で遮っていた。中間の場所は暗い。でも、遠景に、小野市街の光がある。
空自体は、暗く見えているんだけど、天頂付近を見るならともかく、低い空は市街の光が入ってはダメなんだなあ。
小野ではさっぱりダメなんだと思っていたけど、撮った人がいる!
第二候補の場所に、場所を変えよう!
という訳で、今日。
ダメだなあと諦めかかっていたら、べったりと垂れこめた雲の一部に、切れ目があった。
南西の方向。
これは、ダメ元で行ってみるべきかもしれない。
ダメでも、第二候補の観測場所の光害の状態のチェックをしておけば。
ってことで、雲の切れ間だけを頼りに、雨の中、レインスーツを着込んで、機材とランちゃんを積み込んで出かけた。
例の、新しい市役所の前の道の街路樹のライトアップは、越えて行かないと。
ほんとに迷惑。
ライトアップの周辺に来ると、感激するよ。
小野市は盆地なんだけど、本当に遮るものがほとんどないの。これで、光害がなくて空が暗かったら、晴れたら空の隅から隅まで見放題ですよ。
しかも、もともと、降水量が少ないんです。ある意味、晴れの国ですね。
くっだらないライトアップさえなかったら、ちょっとした、天体観測ポイントなのに。
ってことで。
粘りました。
雨はやんでいたので、三脚にPowershotG7Xを付けて。
シャッタースピード、絞り、ISO感度を設定して、ピントを無限大に固定して、セルフタイマーを2秒に設定して。
でも、10秒にした方が良かったかなって、今になって思うんですけど。
ず~っと曇っていたのに、ず~っと粘っていた。
でも、切れ間から、星が、ぽつって見えているんです。
そうすると、その星を使って、双眼鏡のピントが合わせられる。
雲だらけの空を撮影すると、一部だけ、雲の切れ間と星が写っている。試し撮りはOK。
で、ず~っと、雲が切れるのを待つ。
時々、星図をチェック。
見える星が変わって行くので、北斗七星を探す。
「ミザール、来た!」
見慣れた、北斗七星の二重星。
なので、頭の中で、北斗七星を描きながら、そこからたどれば、雲のこの辺にネオワイズ彗星があるはず!って、イメージトレーニングをしつつ。
雲の切れ目が、少し多くなり始めたあたりから、何度も撮影した。
写っているのを見つけた時には、本当に感激!
やっと、やっと会えた!
それを頼りに、双眼鏡でも探す。
見えました。
ずいぶん暗くなっているので、やはり、北斗七星などの星座からたどって探さないと、見つけられないんですが。
その北斗七星が、一部でもなかなか見えなかった。
なので、カメラに写っている北斗七星の一部と、雲の形と、ネオワイズの位置とで、双眼鏡で探しました。
こんなに場所の特定に苦労するとは!
晴れていた地域の人には、分かるまい!(TT)
良かった。
会えずじまいかと思っていたので、一回でも見られて、感激です。
これから徐々に暗くなるし、月が邪魔な時期に入って行くのでどうかな~?って思うのですが。
来週は、昼間のお天気は良さそうなので、頑張ってみよう。
新しい観測場所を見つけたし。双眼鏡とコンデジと三脚なら、車に積んだら、フットワーク軽く出かけられる。
見晴らしが良いので、他の星も、きっと見える。
もともとのランちゃんの散歩コースは、そんなに観測環境は良くなかった。
意外と住宅や無駄に明るすぎる街灯などが多くて。
川もあるし、霧などが、河岸段丘の底にたまりやすいので、ガスっぽいんです。そのうち、もうちょっといい観測場所を見つけようと思ってたんで、まあ良いか。
でも、もっともっと、光害の少ないところがあったらなあ。
周りの山は高いけど、花凛さん家の近くってどうなんかなあ。遠いけど。
西はりま天文台に行くチャンスが少なくて残念ではありますが。
一人で、移り変わる季節の星を見ようと思います。
そして、なぜか巻き添えで、引っ張りまわされるランちゃんなのでした。