井戸の中から、拝む星なのだ

 ネオワイズ彗星も、大きく肉眼で見えていた時期は梅雨。

 ペルセウス流星群の日も、スカッとは晴れなかった。

 で、今頃太平洋高気圧が活発で、猛暑が来て。

 当然、夜も晴れています。

 今頃?

 って話ではあるんですけど。

 月が暗くて、星が見やすい時期に、晴天に恵まれているともいう。

 

 で、見晴らしのいい例の場所に行って、双眼鏡で見てみた。

 ついでにパワーショットで、撮ってみた。

 パワーショットの小さなねじを失くした。保証期間だったらよかったのに。(TT)

 ちょっとブレてるのかな。

 同じ条件でも、もっと、きちっとやれば、もう少しはクオリティが上がるはずなんですが。

 真ん中にうっすら、天の川が写っています。

 とにかく、公害がひどい。

 下の方の星座が、あの光のせいで、こんなことに。

 そう、陸上競技場です。

 10時ごろには、メインのライトが消えたんですけど、もう一歩どうにかならないものか?

 画面左下には射手座、右上にへびつかい座、その左にたて座、その上にわし座、イルカ座、や座、こと座、白鳥座のくちばし辺りが写ってます。

 ずっと見たかった、M8干潟星雲や、M20M21三列星雲を、見つけることができるようになりました。

 いつの日か、望遠鏡で見てみたい、M27、M57の位置も、探せるようになりました。双眼鏡でもパワーショットでも、あることは確認できません。

 3枚目、画面の下の方の真ん中に、M8干潟星雲、その少し右上にM20M21三列星雲。

 画面左上隅辺りにM25、右側で切れそうな場所の、真ん中よりも少し上にM23が写っています。

 見づらいので、探せないんですよ。

 で、適当に、撮ってみる。

 射手座のメインの部分が写っていれば、それを目安に、カメラの向きを変えてまた撮る。

 目標のものが、中心辺りに来るまで、何度か繰り返します。

 目標の物が中心辺りに来たところで、倍率を上げて、ピント調節をやり直して、改めて撮る。

 星が流れてしまっていたり、明るすぎていまいちだったり、全体が暗かったりしたら、露出時間を変える。

 みたいに撮って行くと、目標のものを取ることができます。

 クオリティを上げて行くには、フィルター使うとか、やっぱり場所を選定しなおすとか、要ると思うんですけどね。

 自分に見えていないものを、撮ることができるようになった。

 フィルムカメラの時代では、考えられない。

 水中写真でも、天体写真でもそうですが、露出を変えて何度も撮りなおしたり、ピントも少し変えながら何度も撮りなおしておく。

 そうしないと、フィルム一本、丸ごと露出オーバーだったり、ピンボケになっていた。

 天体写真は、フィルムの感度が一番高いので3200だった。そこまで行くと、粒子が荒いので、あまり好まれなかった。

 そんなこんなで、固定で撮って星が流れない数秒の間では、露出不足で写らないことになり、赤道儀に乗せて自動追尾しないと、撮れないものがほとんどだった。

 今は、カメラの感度が上がったから、こんなお手軽に、短時間の露出で撮れちゃうんですね。

 もちろん、写したものを頼りに場所を探すなんてありえない。

 

 そうそう。

 天体写真は、露出時間が長いから、チャンスが少ない。

 水中写真は、潜っていられる時間が短いのと、対象がすぐいなくなってしまうから、チャンスが少ない。

 本当に難しかった。

 むかしはさ~。

 今は、ハードルが下がったと思う。

 で、どうよ?と聞かれると。

 嬉しいですね。

 撮れないと、心折れてしまう。

 そこそこの物は、お気軽に摂れると嬉しくなるし、もっともっとと、欲が出て来る。

 アカンアカンと思いつつ、今、絶賛欲しいです。

 観望重視で、ドブソニアンか。

 写真撮影のための感度が高いイチデジか?

 イチデジの場合、レンズが高い。

 やっぱり無理や。

 人様の機材に便乗して、見るしかない。

 西はりま天文台が、宿泊者しか、ドブソニアンを貸してくれないんだけど、もうちょっと、1人でフラッと行って、ガチで見たい人のための、素泊まりでお布団を借りずに寝袋で寝る人にもドブソニアンを貸してくれるプランを作ってもらえないもんか?

 無理やんな。

 

 ただ、機材だけではないですね。

 双眼鏡で、まじめに見始めると分かってしまった。

 天頂付近にあったときには、もっと鮮明に見えていたものが、低い位置に来ると、てきめんにぼやけて見えにくくなる。

 光害や。

 やっぱり、山の上にあるということは、そういうことなんやな。

 光害を、足元に見下ろせば、その向こうに星はないもん。

 やっぱり、うらやましいな、佐用町民。

 天気のいい日にフラッと行ける場所が、公害が少なくて空気が澄んでいるなんて。

 しかも、宿泊していなくてもなゆたの観望に参加できるなんて。今はコロナで、宿泊者だけみたいですけど。

 周辺に、光が散乱する、白いすりガラスのような囲いがある。

 上空だけ、抜けていて、小さな丸い空間の星は、鮮明だ。

 なんだかね。

 井戸の中から、星を見上げているようです。

 もっと見たい。

 それでも、その狭い空が、妙に美しいです。

 あ、その辺の写真も撮ったので、またアップしますね。

 

 けどな。

 ホンマに、防犯のための最小限のライト以外は、10時過ぎたら消してくれないかな。ほんとに。

 陸上競技場の、道路から上の駐車場までのアプローチのところだけでも、無駄に明るい。

 いくらLEDの性能が良くなったからって、迷惑です。

 最近、そういう明るすぎる街灯が多い。

 何とかしてくれ~!

 しかも、星が発する光と、LEDの街灯の光の波長が近いらしく、フィルターでカットするのも難しいんだって。

 そろそろ、そういうところを見直す時代になって欲しい。

 何でもやたら明るい方が良いだろうって発想。

 明るい方が、栄えているとか、そういう発想。

 田舎者の貧乏人の発想だと思うんです。

 良いんです。

 堂々、良い星で、うらやましかろう?

 と、言ってやれば。

 田舎は田舎です。

 都会にならない。

 なのに、都会の猿真似をして、田舎の良さを殺してしまうなんて。

 ま、価値観は様々ですけどね。

 

 あ、例の、2.3倍の双眼鏡、ポチっとしてしまった。

 私の視力なら、視度調節できる範囲だったから。

 ゴーグルは、怪しいバットマンみたいだったから、買うのはやめました。

 ジャストサイズで、自分用を作っても良い。

 目と目の幅が、人によって違うので、双眼鏡というのは、広さを変えられるようになっていて、幅の広い人から狭い人までをカバーしようとするゴーグルだと、ああなるんやな。

 自分はこの幅と決まって固定されてしまえば、もっとシンプルに作れると思うんです。

 あさって届きます。

 待ち遠しいな。

 太平洋高気圧が、無駄に元気で酷暑が続いている間に、届いてほしい。

 天の川を見上げるのが楽しみです。

 井戸の中からですけどね。

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