何が違う?

 本日、2つ目。

 さっきのブログを書き終わって、テレビを見ていたら、メルケルさんが国民に訴えている映像が流れた。

 ドイツは、感染の拡大も、重症者も多いみたいです。

 そうだった。

 

 で、日本とヨーロッパ、何が違うんだろうという話です。

 ヨーロッパは、検査数を増やしているので、無症状者や軽症者も、日本よりは掴めているのではないかと思う。

 日本は、圧倒的に、軽症者や無症状者を(意識的にだと思う)見逃していると思う。

 ただ、木下グループの2900円のPCRセンターでは、陽性率が検査全体の2パーセント台でした。

 なので、日々発表される感染者数には相当数の見逃しがあるとはいえ、やっぱり日本人の方が、罹っている人が少ないんですよね。

 一方で、アメリカでは、白人よりも黒人やアジア人の感染が多い。

 

 ネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子をヨーロッパ人は持っていて、それがリスクを上げているという説もあって。

 それも幾分かは、ないではないかも知れないけれど、アメリカの話を聞くと、環境要因の方が大きく影響している気がする。

 狭いところにたくさんの人が暮らすという環境が、感染リスクを上げてしまっている。

 

 東アジアで類似のコロナウィルスの流行が過去にあったことで、交差免疫を持つ人が多いために、アジア人は罹りにくいという説もある。

 これは、感染状況だけ見ていても、よく分からない。

 仮に、マスクをしない、キスハグをするという東アジアの国があれば、比較してみれば何か見えてくるかもしれないけど。

 既感染の人が(分かりやすくするために)5割いたとしても、人口密度が2倍になれば、接触機会は同じなので、感染者数のカーブは、指数関数になって行く。

 既感染の人がほとんどいなくて、未感染の人がほぼ10割で、マスクによる飛沫感染を防ぐことで、感染機会が半分になった場合も、全く同じカーブを描くことになるから。

 

 以前、東大名誉教授の児玉龍彦さんが、軽症の人では、感染した最初の内に増え始めるIgM抗体が、通常のように最初からぐんと増えて行かないことが分かったと仰っていて。

 やはり、それなりに既感染で軽症で済んでしまう人が多いのかも知れない。

 アメリカに住むアジア人は、他と変わらず、むしろ感染者が多いくらいという話なので、可能性はあるのかも知れない。

 

 マスク、ネアンデルタール人のDNA、類似のコロナ感染による交差免疫等があった場合、きっと接触機会が減らされて重症化する率も低いのかも知れない。

 それでも、一定の接触機会が残されている訳で、その背景で、医療のキャパを超えてきてしまうほどに増えてくる以上、今のままでは、放って置いたら自然に減り始めるっていう説を信じて放っておくのは賢くないって思う。

 

 本当のところ、感染してもIgM抗体が上がって来ない人は、日本人の内、どのくらいいるんだろうって思う。

 安心材料が欲しい事もあるけど、純粋に、とても知りたい。

 

 東京に、民間で低価格で希望者の検査をしてくれる、木下グループのPCR検査センターや、SmartArp法の検査センターが東京に出来た。

 大阪にも、どっちだったかができるらしい。

 統計的なランダムサンプリングの結果でないにしても、今現在の感染率が分かることになる。

 一旦罹った人が、無症状や軽症でも再感染するなら、既感染の人の比率をそこから類推はできないんだけど。

 市中に、どのくらいの比率で感染者が要るのかなって、分かる方がずっと便利。

 増えてきたら、外出を減らして大人しくすればいい。

 

 きっと、今回のパンデミックで、今まで調べられてなかったことが新たに調べられて分かるようになったことも多いんだろうと思う。

 実際、今までと違うタイプのワクチンが、イギリスで接種が始まった。

 ワクチンに関しては、警戒する意見も多いし、自分はどうだろうと思ったときに、データがそろって来ないと迷うなあと思いつつ。

 リスクが許容範囲の物であることが確認出来たら、私は打つと思う。

 何故か?

 インフルも打ってたから。

 テレビで聞いた話では、このワクチンは、コロナ以外のものも(対象の遺伝子が分かりさえすればだと思うけど)作れるし、大量生産が可能だというので、ごく普通に使われるようになったら、それも凄いと思う。

 ピンチはチャンスで。

 物事は進んでいくと思う。

 

 ただ、今回は、検査が進まないことに、ものすごくヤキモキしました。

 こんなんで、次に来る感染症が、こんなもんで収まらなかったらどうするん?って思うのですが。

 その時には、本気を出すのか?

 今回、散々、PCR検査に問題があるから、検査はすべきでないと言った話があって。

 それでも、何サイクル回すのかも、体内で増殖したウィルスでないたまたま吸い込んだウィルスを拾ってしまうのではという疑いも。

 それぞれに、解決する方法はあるはず。

 それに、全く違う物を増殖してしまう可能性のコンタミネーションは、温度、時間、pHなど、細かいところを最適な状態にすることで、ほとんど防げるんじゃないのかなあと思う。

 問題点があるから丸ごとダメだと考えるか、問題点は、取り除く方法を探したらいいと考えるか。

 きっと世の中には、あきらめが悪い人が一定数いて、きっとそういう人が問題点をクリアしていくんだろうと思う。

 大きな声で、問題があるから丸ごとダメって言う奴、諦め早すぎて残念過ぎる。

 

 思うに。

 生物学は専門でも何でもないけど。

 PCR検査というのは、いろんなバリエーションのDNAやRNAの存在を、研究のために確認してきたものだと思うんです。

 ということは、一種類のDNAやRNAの存在を、大量の検体を対象に探すことをしてこなかった。というか、そういう局面がなかった。

 試薬をすべて間違えないように入れて行かなくてはいけないっていうのは、何種類かある試薬の、それぞれの量が、対象とするDNAまたはRNAの増殖のためにどれだけが最適かというのを、DNAの構造から計算して割り出して、入れていたんだと思う。

 ATGCって習った、4種類の塩基が、DNAの中にそれぞれ何個あって、その相方にくっつくための材料が、どのくらいの個数必要で、どのくらい余分に入れておきたいからこれだけの量を入れたいみたいな。

 おそらく濃度が低すぎたら足りず、高すぎても、いろんな物質がたくさんあり過ぎて内部で動きが悪くなるとかの問題があるから、一番いい量というのが、遺伝子の構造ごとに違うんだろうと思う。

 他にもpHやら、いろんな要素があるんだろうけど。

 目的のDNAの種類ごとに、最適な物が違って、大量に検査するわけでなかったら、多品種少量生産と一緒で、都度都度手でやっていたんだと思う。

 ところが、今回のように、大量に同じ種類のものを確認するなら、一種類のものを大量に扱うから、あらかじめ混合したものを作って置けば良くて、混ぜたら混ぜたで変質していくので、使用期限が短くなったりするんだと思う。

 結局、研究って、そこの効率を求められるようなものではなかった。

 越智小枝さんだったかのブログで、間違えずにやるの大変なの!って書いてあるのを、それはないで!って思ったのは、ガラスアクセサリーを大量生産してきたからではある。

 大量生産には大量生産のための、段取りの最適化なんて言うのがあり得る。

 温度管理に関しても、対象のDNAの形によって、上手く反応が起こりやすい温度があると書いてあったし、それはそうだろうなって思った。

 高すぎると、強く変形して、反応も早く起こるけれど、変形しすぎたら壊れて、温度を下げても元へ戻らなくなる。

 低温で、一本ずつになった鎖に相方がついて行くときも、おそらく高温にした方が、早く反応が起こってくっつくんだろうけど、早すぎたり遅すぎたりすることで、思ったところと違うところで違う反応が起こってしまうっていうことも、何となくそうだろうなあと思う。

 温度をあげるにしても、DNAの鎖が長ければ、相方の材料がたくさん入るし、鎖が短ければ、相方の材料が少なくて良いし、資料の中身によって、温度の上昇も誤差があり得ると思う。

 そうそう、塩基同士が結合する反応が、発熱する反応なのか吸熱する反応なのか(調べてない)どっちにしろ、DNAが長いほど、元のDNAの量が多くて増幅される数が多い試料ほど、一定にキープしているはずの温度の変化が起こりやすくなるだろうけど。資料ごとに温度が変わりやすいなら、一定に保てる仕組みもいるのかな?

 どのくらい温度をかけると、目的の試料が目的の温度にちゃんと達しているかっていうのも、最適な温度のかけ方を見つけておけばいい。

 お料理で、中心まで火が通っているかは、肉のサイズによって変わるし、お鍋の素材や中に入れた水の量や火加減で変わる。

 こういうのを一つずつ潰していくのは、どんな実験でも、どんなお仕事でも、必要になって来るのは一緒だと思う。

 やればできるというより、やろうとしないと永遠にできる日は来ない。

 

 できないできないと言われたところを、クリアしてきたからこそ、2900円で、PCR検査が可能になったんだろうなと思う。

 それは、一つの希望だったりする。

 次の感染症で、急ぎ検査を増やさなくては行けなくなった時、他国はできるのに、日本では検査できなくて、多くの人がバタバタ倒れたらどうするんだい!

 って思ったけど。

 民間が、「まいど~!」って、チャリンチャリンお稼ぎになりながら、検査を実現してしまった。

 良かった。

 なんて痛快なんだ。

 一つの心配事が、解消された気がする。

 

 とりあえず、このくらいの自粛で、感染が頭を打って来たことを、ラッキーと思うことにしよう。

 

 それにしても、大阪が東京よりも感染者が増えたことは、とても不思議だった。

 こんな風に考えては、不謹慎なのかも知れないけれど。

 まず、北海道で感染が起こりやすいことは、寒いからだというのはすぐに分かる。

 その流れであれば、次は東京で、その後に大阪でと、なって行くはずがそうならなかった。

 何か、他の要因があるらしい。

 その要因が、東京で起こっていた場合、先に東京が増えて、その後に大阪ということであれば、寒い順と解釈できてしまったことで、他の要因に気付けないままだったかも知れないから。

 これは、コロナの感染拡大を知るための、一つのチャンスにすべきじゃないかなと思った。

 映画じゃないかという人もいたけど、映画は、東京でも上映されていた。

 え~そんなことないやろ!って思ったけれど。

 やっぱり、都構想の投票かな。

 まあ、真実は分からないままかも知れない。

 たまたま、大阪の映画館の一か所に、たくさんウィルスを輩出してしまう潜伏期のスーパースプレッダーが、いたのかも知れないし。

 増加の要因には、寒さもあって、でも寒さ以外の何かも影響を与えうるらしく、行動変容で感染拡大を食い止めることができる。

 

 確かに、何もない時に比べたら、自由をそがれていると思う。

 でも、きっとこれも、人生にはあることで。

 それによって見えてくるものも、それによって進んでいくものも、変わって行くものもあって。

 物事には、悪いことがあれば、良いこともあるんだろうなあと思うこの頃で。

 そこでどうするのかは、その人次第で。

 自分の人生が少し大切なら、より良く過ごせるように工夫出来たら、きっと少しだけ良い未来が来る気がします。

 

 あ~!こんな時間。

 洗濯物干してから、仕事しようっと。

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