やっぱりワクチンか・・・

 趣味が考え事のため、コロナ禍で、余計にどうでも良いことを考えながら生きています。

 自分の中で、すごく悩んで教室をお休みにした理由は何だったのか?

 今日、ハッと気づいたのです。

 それは、とんぼ玉が、不要不急なものだと思ったから。

 母がハイリスクだからだろうか?

 いや違うな。

 母がハイリスクでも、世の中で必要な物であったら、やったと思う。

 自分の中の整合性として、「感染症の感染者の広がりを止めたいと思っているなら、本来どうすべき?」って、自分に問いかけた時、「ちゃんとした対策が取られているっていうのが確信できないのに、不要不急のことを今やるって、どうなん?」って思ったからですね。

 このめんどくさい感じは、玉川さんが、早い内からリモートにさせろと会社に言っていたというのと、似ている。

 ただ、感染症対策が取られていると確信できるのであれば、やれば良いんだよね。

 もう一つの理由が、前のトンボ玉教室の際に、やっぱりすごく喋ってしまった自分がいて、ハッとしてしまったから。

 多分しゃべっちゃうな。

 喋らずにできるという確信があれば良いんだよね。

 いや、しゃべっても大丈夫だろうという環境が作れたら良いんだよね。

 めんどくさくてゴメンナサイですね。

 

 数年前から、母の介護の関係で、朝8時台のテレビ番組を見るようになりまして、今まで見ていなかった時間帯のモーニングショーを見るようになりました。

 元生徒さんもおっしゃってたのが、玉川さんの大体の意見が、自分の意見と一緒だと。

 私も、面白いくらい、そうでした。

 たまに違うことがあって。

 例えば、玉川さんや青木さんは、ものすごく「人権を制限する行為」という物に対して、NO!っていう立場だし、海外と不用意に対立する事に対しては、NO!っていう立場です。

 「へ~!態度の悪い若者なんて、ちょっとくらい御仕置されても良いのに!」って、思うんですが。

 それが、いつしかエスカレートしていって、人間の人権を侵害する事に対して、とても慎重です。

 ふ~ん。

 そんなことも、ちょっと、考えさせられるようになった。

 

 コロナに関して、「検査すべき」っていう考え方は、玉川さんに影響をされているかというと、多分、されている。

 例えば、PCR検査の拡充が、こういう方法を使えば可能ですと説明されるからで。

 ものすごくハードルが高いものと思い込まされていたら、「リスクとベネフィット」って、最近流行っている言葉ですが、そこから考えて、PCR検査拡充を非現実的なものと思い込んでいたかもしれない。

 そうでないなら、拡充すべきだと、誰に影響されなくても、理屈で考えたら普通そうなんです。

 実際、諸外国は、検査をすごくやっている。

 おそらく先進国の中では、日本だけ、やっていないんです。

 日本人が、空気を読む日和見主義であることから考えると、それこそとっても不思議です。

 何故、どうしてこんなことになるのか、不思議で仕方なかった。

 

 「リスクとベネフィット」から考えてって、先ほど書いたのですが。

 コロナが、仮に恐れるに足りない感染症であったら、そこまでコストをかけてやることは、現実的でないと感じると思うのですが。

 世界を見回した時に、やるしかないよねと思います。

 世界中が、感染拡大しても、必死に医療資源をフル活用したら、どうにか持ちこたえられて、必要な医療を何とか維持できるなら、そこにコストをかけるのは違うのかも知れないと感じると思う。

 実際に、ニューヨークやイタリアや、初期の武漢では、道で急に人が亡くなっていたり、医療が全く行き渡らなくなっていたりしたし、ドイツやイギリスでの感染拡大も深刻で。

 仮にここで、ファクターXによって、日本が楽勝であったとしても、検査はすべきなんですよね。

 なぜなら、日本だけがコロナを野放しにしているという国であったら、コントロール下に置かないと、人々が安心して暮らせないと感じている国との間に、温度差ができてしまうために、ビジネスだろうと観光だろうと、人の行き来が出来なくなってしまう。

 そして、その程度の国であると認識されている時点で、ビジネスパートナーとしてのレベルが下がってしまうからなんです。

 諸外国でも、意識の低い人は大勢いる。

 だけど、日本人にとって有益な人々は、基本的に意識の高い層であるはずで、そういう人々から、尊敬すべき国と認識されなくなってしまう。

 そのことの損失が大きいからこそ、検査をして、日本が欧米より何もしなくてもリスクは低かったですということを、きちっとデータにして示さないといけなかったと思うんです。

 それをしなかった。

 それをやって置けば、日本の中のリスクがちゃんと評価出来ただろうし、そうすれば、健康的な経済活動が出来ただろうと思うんです。

 不要不急だから止めた、それは、そういうところの引っ掛かりなんですよね。

 実際、今、医療がキャパを超えようとしているし、人々が生活を制限された上での綱渡りなんだから、決して楽勝ではない。

 やっぱり、検査を絞っている場合ではないと思います。

 

 ずるい考え方ですが、教室を止めて、収入が減ることは厳しいことだけど、預金は目減りしつつも、まだ干上がってはいません。

 そして、神戸の通勤圏だけれど、小野は、まだ田舎だから、真っ先に困った羽目に陥る場所ではないんだろうなって思っている。

 飽くまでも、確率の問題で、ごくまれにしか当たらないそのあたりに当たってしまうことはないではないけれど。

 なので、そう長期間でなかったら、持ちこたえられると思う。

 都市部なら、もっと精神的にダメージが大きかったかもしれない。

 一定期間なら持ち堪えたとしても、できる対策を打たず、検査を拡充しないこの状況のまま、出口があまりにも見えなかったら、苛立ちで壊れていたかもしれない。

 やっぱり、ワクチンかな。

 検査を絞っておきながら、ワクチンだけに答えを見出しているような、日本の政府には、本当にがっかりします。

 「ホンマにどないや?野蛮人やないケ?日本人て!」

 って、播州弁のオッサンみたいに切れそうです。

 

 ただ、ワクチンに関しては、凄いと思っている自分がいる。

 最初は、未知の物だけに、どこか警戒心があった。

 でも、メッセンジャーRNAなんやろ?

 それって、大丈夫な気がするっていう、私もいた。

 この知識は、38年くらい前の知識です。

 リケジョ崩れですが、物理と化学を履修したために、生物学は、理科Ⅰでしかやっていません。

 その時に習ったの。

 人間の細胞の中のDNAの特定の部分から、コピーされて、「メッセンジャーRNA」が作られて、これは、体内で必要な働きをするタンパク質を合成するための鋳型として働く。そのため、メッセンジャーRNAは、体内では使い捨てなんです。鋳型として、必要な物質を作りだしたら、用無しになる。

 これが、自己で複製を繰り返して増えて行くというような働きを持ってはいないんです。

 DNAは、丸ごと自分を複製をして、細胞分裂して細胞を増やすので、発生とか増殖とかに、関わって行くんです。

 細胞内のリボソームという器官は、細胞質の中にあって、自分で複製するんですが、リボソームはRNAで増えて行きます。

 リボソームのRNAとは働きが違う、単なるタンパク質の鋳型だから、メッセンジャーRNAなんですよね。作らないといけないお仕事を伝達する役目。

 今回へ~!って思ったのは、メッセンジャーRNAは、細胞内では使い捨てだけあって、不安定らしい。なので、合成したメッセンジャーRNAを仕込んだワクチンは超低温で保存しないといけない。そういうもんだったのか、メッセンジャーRNAって!

 

 ファイザーやモデルナの、メッセンジャーRNAワクチンというのは、コビッド19のゲノム(この場合は、遺伝子としてのRNAですね)を解析して、周りについているスパイクというとげとげの部分を作るための情報を持ったRNAを合成している。

 このメッセンジャーRNAを、壊れないように人工のカプセルに入れて、体内に届けると、人工のカプセルごと、人間の体に侵入して細胞の中にメッセンジャーRNAが入る。

 その鋳型から、ウィルスのとげの部分のたんぱく質が作られます。人間の細胞の中で、人間の細胞の中にある物質を勝手に使って。

 で、とげの部分のたんぱく質を、「侵入者」として、人間の免疫機能が抗体を作ります。

 うお~!

 勝手に、タンパク質、合成しとるやないか!どないや?危なくないのん?勝手に使われるって、なんか腹立ちません?

 って、思ったんですが。

 いや待てよ。

 ウィルスって、その刺を使って、細胞の受容体に結びついて、ウィルスが丸ごと、細胞の中に侵入します。

 刺(スパイク)部分が鍵で、細胞に突き出ているACE2受容体が鍵穴なんだそうで。 

 ウィルスは、丸ごと侵入して、人間の体の材料を使って、勝手に自分を増やします。

 そのRNAの中には、とげ部分はもちろん、ウィルスのあらゆる情報が入った物で。

 ワクチンのメッセンジャーRNAを、得体の知れない異物とするなら、ウィルスなんてもっとやもんな。

 と、理性が言った。

 

 ワクチンって、人工のカプセルを使って、細胞に侵入するってすごいよね。

 それって大丈夫なん?って思うんですが。

 この技術は、もともとは、がんの治療だったか、他の目的のために開発が始まったもののウィルスへの転用なんですって。

 この一連の物、人工のカプセルと、元のメッセンジャーRNAとが、分解されて排出されてしまうなら大丈夫のはず。

 アナフィラキシーショックは、この人工のカプセルに対して起こっているんだろうということでした。

 それでも、それが起こったら、お薬を注射してもらったら良いんだよね。

 滅多に起こらない。

 実際にワクチンを打っている人たちは、大丈夫そうだしな。

 まあ打つな。

 そう考えるこの頃です。

 

 自分の中で、へ~!って思ってしまうのは、そこだけじゃないんですよね。

 がん治療だったり、他の何かの治療のために、カプセルにメッセンジャーRNAを入れて細胞に運んで、必要な物質を細胞の中で作れる。

 この技術が一般化したら、いろんな病気の治療に転用されて行くんじゃないのか?

 その始まりを、私たちは目撃しているのかも知れない。

 ワクワクする~!

 

 そして、ワクチンの効果ですよ。

 イスラエルでの2接種の後の調査で、ワクチン接種した人の陽性率が、0.01%だったそうです。

 結構イスラエルでは感染が拡大していて、そのため急いでワクチン接種を始めたということなので、それなりに感染が広がっていた場所での、この数値はすごいです。

 日本の民間検査会社で格安の自費の検査では、大体、検査を受けた人の1%前後が陽性と出ると、12月時点で言っていたので。

 それを信じるなら、東京では、ほぼ1%の人が、無症状での感染者だったと思って良いと思うんですが。

 それの、100分の1です。1万人に1人です。

 めっちゃ効いている。

 この期間が、一定期間あれば、一定期間だけであっても、集団免疫を獲得したのと同じ状態に社会をまるごと持って行けるから、この期間に、ウィルスは次の宿主に移れずに、消滅する可能性が高い。

 これほど、感染を抑えられるワクチンって、あったんだろうか?

 インフルのワクチンだって、打ってもかかるかもねと思いながら打っているんだもん。

 ただ、東京都だと、1万人に1人というのは、930人くらい?

 都会は、どうかな~?

 ワクチンの効き目が持続するのって、どのくらいかな~?

 でもって、どれだけの人がワクチン接種するかな~?

 これも中途半端に行き渡って、ウィルスが次の宿主にちゃんと当たれて、感染が一定の規模で続いている間に、ワクチンの効果が切れてしまったら、元の木阿弥になってしまいかねません。

 使い方ひとつですね。

 

 ノルウェーでだったか、ワクチン接種後に、33人だったかが亡くなっています。

 この人たちは、「フレイルであった」って、言われています。

 高齢者で体力が落ちている人たちですね。

 なので、ワクチンとは関係ない、自然死かもしれない。

 ワクチンを打った後、気分が悪いと訴える人がいたので、ワクチンの後の発熱などの働きで、体に負担がかかって、体力が持たなかったのかもしれない。

 アメリカにいる日本人医師は、熱が2日間続いたので、しんどかったけれど、感染するよりはずっといいと仰っていて。

 熱2日間に、もしも体が耐えられなかったら、きついんやんなっておもう。

 半面、2日間も発熱させられるのは、その医師がまだ若かったし、免疫反応がきちっと働くからだったから2日間も熱が出たとも考えられるので、高齢者だと、そこまで強くは体が反応しないかもしれない。

 母に関しては悩むところですが。

 データがそろってきて、大丈夫だろうと思えたら、母にも打ってもらうと思う。

 私は、今時点の情報で打つと思う。

 

 もう一つ、疑問がありました。

 日本人のファクターXかもしれない、類似のコロナへの既感染の人が一定数いるのではないか?

 これは、京都大学の何か怪しい宮沢さんという人が言った話としてではないです。

 薄々、あり得ると思っていたんですが。

 東大の児玉龍彦さんが、感染者の抗体を調べたという記事があって。

 中等症や重症になった人は、IgM抗体が最初に上がって来て、遅れてIgG抗体が上がると同時に、IgM抗体が減って行く。

 これが、普通考えられている、IgM抗体とIgG抗体の働き方なんだそうです。

 が、軽症で済んだ人は、IgM抗体が、あまり上がって来ないで、IgG抗体が上がって来る。

 これが、抗体検査キットで、IgM抗体のキットの方が使い物にならないと言われていた本当の理由らしい。

 この、軽症で済んだ人のIgM抗体が上がって来ないのは、類似のコロナウィルスへの感染歴がある事を示しているんじゃないかって。

 他の何かが先に働くから、IgMが上がって来ないってことはないのかな?とか思いつつ。

 日本人というか、東アジアでは、類似のコロナへの既感染で、交差免疫を持っている可能性は、ないとは言えないなあって思う。

 でね。

 こういう人は、ワクチンを打たなくて良いのかもしれないって思います。

 こういう人がワクチンを打った場合、どうなるのん?っていう疑問です。

 ワクチンの効きが良いので、軽症にすらならないから、より良いのか?

 作り出したスパイクタンパクを、異物とみなして攻撃できる免疫を既に持っていることで、体の中で何か起こらないのか?

 ネットのコメントを見ていると、既感染で免疫のある人にスパイクタンパクが入った場合、ウィルスが侵入した場合と同じような反応になる可能性はあるけれど、スパイクタンパクの部分だけだから、ウィルスに侵入されるよりは良いんじゃないかって。

 どうなんでしょうねえ。

 ウィルスは、フルの情報を持ってはいるけど、侵入した時はまだ数が少ないしなあ。

 スパイクタンパクは、その部分の情報だけなんだけれど、一定数が作られるので数が多いはずじゃない?

 どうなるんやろ?

 ワクチン接種が始まっている国でも、きっと既感染で気づいていない人は一定数いるだろう。

 その人たちが誰なのかは分からなくても、ワクチン接種した人々全体を見た時に、アナフィラキシーショックを除いては、許容できる範囲の副反応に留まっているのなら、きっと大丈夫なんだろうなって、思った。

 これって、ナントカサポーターズみたいに、一旦良い物と思い始めたものは、良い物と思い込みたいっていう、あの心理でしょうか?

 ↑ほら、めんどくさい

 そうそう、あの2日間熱が続いた日本人医師、どっちだったんでしょうね?

 もう、確かめようはないですけどね。

 先に採血して、試料残しておいてもらったらよかったのかも。

 安全性云々ではなくて、純粋に、何でかな?っていう疑問です。

 そういう、体の中での働きも、追々、詳しいことが分かって来るのかもしれないですね。

 

 本当に、日々、驚きです。

 ゲノム解析で、変異株を追跡できることも。

 大学の時に、人間一人分のDNAを、ゲノム解析しているんだけど、終わるのに何年だったかかかるって言っていたのに。

 今だと、ウィルスごとき、一日でできるんですって。

 すごいなあ。

 この技術失くしては、コビッド19が、新型だって明確に認識されなかっただろうし。

 

 生物学の世界の進歩もまた、凄すぎる。

 天文学もですが。

 コロナ禍にありながら、命の危険が目前というほど、周りでバタバタと人が亡くなっている訳ではない。

 だからこそなんですが。

 一方向へとても感受性が高いキャラなもので。

 変な言い方ですが、コロナ前に、どこかマンネリ化していたはずの暮らしが、そのマンネリの部分はかなりそのままながら、未知な世界を覗くワクワク感が刺激的で、知的好奇心が疼く今日この頃なのでした。 

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