草木染めをしていました。
ふく蔵さんの作品展のDM画像を用意しないといけないのに。まだ影も形もないのに。
それはこれから。←遅すぎ
それなのに、寝食忘れたように、夢中になっていた。
そういえば、ガラスも、こんな熱量でやっていたことがあったっけ。
認められたいとか、すごいもの作りたいとか、変な欲をかいて頑張るんじゃなくて、ただただ、やりたいからやっていた。
知らない世界は、面白い。
やっぱり、作ることが好きだ。
多分、何よりも、作ることが好きだ。
本を読んだり、星をみたり、好奇心を満たすことも好きだけど、何よりも、物を作ることが好きなんだなあって思う。
やっぱり、今年のふく蔵さんのDMのタイトルはあれやな。
「原点回帰」にする。
こないだ、友人との会議?での友人からの提案。
私の話を聞いていて、それはつまり「原点回帰や」と。
その心は、素直に好きなもの。
あんまり範囲を絞ると、大体途中できつくなるので、原点に戻って素直に好きなものってことで。
そうそう。
草木染めです。
背景に、台所感を感じさせる画像です。
なんか、狙って外した。ゴチャッと感が・・・
ビワの葉を煮出して作った、染め液。
ビワの葉は、近所の田んぼに落ちていた葉です。
多分、虫にやられたり生育が良くないので、育たないお気の毒なビワの木が数本。その下に、枯れたり虫食ったりした葉が落ちていて、それをいただき、煮出し、2日熟成させたもの。
染めてみた。
上はリネンコットン。下は、つやのないふんわりしたシルク。
ビックリするくらい、感動的なコーラルピンクに!
ビワの染液の残りに、今度は鉄媒染した糸を投入。
上のリネンコットンは、期待通りのグレーに。
下のつやのないシルクは、ほとんど染まらず、ちょっと残念。
乾くと、こうなりました。
次は、ルイボスティー。
煮出しました。
リネンコットンと、つやのないシルクを銅媒染してから投入。
黒いスープのラーメンのよう。
地元ラーメン店が、こんな色のスープだったような。
何か、良い色に仕上がりました。
一番左が、染めていない白い糸。
長い方のカセが、つやのないシルクで、短い方がリネンコットン。
そうそう。
採取してきたものは、放置できないので、一定の形にして保存する必要がある。
貴重な、落ちていたビワの葉っぱ。
これは、まだきれいな方です。
虫食ってるけど、まだ、緑の比率多め。
乾かして、細かくした。
ルイボスティーのプレミアムが、キメの細かいもので、一番お安いのが軸入りの大きな物って理由がわかった。
葉っぱの良いところは細かくなるけど、葉脈の固いところなんかは、細かくならない。そんなところからは、色素もそんなにとれない。
しかし。
フードプロセッサーがほしい。
手の筋肉痛が、半端ないです。
次、南天。
煮出した。
この色の葉っぱ。
家の裏なんかに祀ってある神様の下の水溜まりに、葉っぱが落ちて腐りかかって変な臭いがしている葉っぱとおんなじ色。
変な臭いは、臭ってませんけど。
南天と、赤いところを中心に取った葉っぱのため、1番2番は、熟成させます。
茶柱立ってる。
熟成させた物とは別に、染液を取って、南天染め。
更に、木の部分を手で割って、別に染液を取った。
木の導管のところが真っ黄色で、黄色の色素がとれそうだったから。
手が痛い。
腕が筋肉痛。
一回分しかのせてませんが、葉っぱで染めたのと、木で染めたのがあります。
この日1日かかって染めたのがこれ。
左の二つと1番右が、木の部分で染めたもの。ややつやのあるシルクとリネンコットン、1番右はつやのないシルク。
真ん中とその右が、葉っぱ部分で染めたもの。
色が違って見えますが、ほんとは一緒です。
苦労して折った木の部分でも、葉っぱでも、取れる色素は一緒でした。
色が違うのは、最後の仕上げの洗いで、浄水器の浄水を使ったか、アルカリイオン水を使ったかの違いです。
ものすごい、徒労感でした。
結論。
固い木の部分を苦労して使わずとも、葉っぱ部分で十分です。
さて。
ルイボスティーの残りをすべて投入して、新たな染液を作りました。
アルカリ抽出にして、2日ほど熟成。というのは、サンプルをアルカリにしたら、見る見る液が濃くなったから。
熟成した液で、先媒染の銅媒染した糸を染めました。
何か、すごく染まってそう!
高まる期待!
でも、そうでもなかった。
前回のと明らかに色は違うけど、こっちは薄目。
ただ、リネンコットンが、濃染処理とかしてないのに、1番濃く染まった。
同時平行で、ノグルミ染色。
前回は、リネンコットンしか染めてないので、今度はシルクも行ってみる。
シルクとアイリッシュリネン。
アイリッシュリネンが、ほとんど染まってません。
そして、いよいよ、あんなに欲しかった、ヤシャブシです。
鍋の向こうのボールに入った方は、ノグルミです。
染液、比較。あんまり変わらない。
ヤシャブシで、染めます。今回は、後媒染。
染め液で上の感じに染まった糸を、鉄媒染にします。
左から、アイリッシュリネン、シルク、リネンコットン。
黒い。でもきれい。
ノグルミとの比較の意味もあって、鉄媒染だけでなく、リネンコットンは、カセ二つ染めたので、一方は、銅媒染に。
さて。
ビワの葉の染液を、一週間放置していたのが気になっていたので、つやのあるシルクを染めてみることにしました。
左から、リネンコットン、アイリッシュリネン、つやのあるシルク。
きれいです。
ビワの葉は、染液がやや赤っぽくはなるのですが、その見た目以上に、きれいなコーラルピンクになるので、染み込んでいるというよりも、まさに染まったという感じで、やった感があります。
さて。
問題の「ブツ」を放置していたので、染液を作ることにしました。
よく見る、蔓植物。薮の下生えで、どこにでもある見慣れたあれ。葉っぱが、きれいな緑の物とどす黒い紫の物が混在していて、紫の方は、何らかのストレスを受けてるんだと思う。
敢えて、ストレフ受けてそうな虫食いのところも含めて採取。
これのどこが問題かというと、この植物、「テイカカズラというらしく、いろんな種類があって、家の植栽何かにも使われているそうですが。
毒があることが分かりました。
葉っぱをちぎって、切り口からでた白い液に触れると、かぶれるんですって。
首に酷いかぶれができていて、これをちぎった手で、首筋を掻いてしまったみたいです。
何らかの植物にかぶれたんだと思ったけど、最初は、原因が分からず。これを染めるために、他の人が染めた資料と付き合わせられないか、種類を調べて、「テイカカズラ」だと分かり、毒があると判明。
なので、これは、ビワの葉のように粉砕しない方が良いだろうと判断しました。
でも、染めた資料は存在しているので、染めには使われています。
煮ました。
で、上が煮終わったもので、下が染液。
2番液まで取りました。
で、熟成中。
しかし。
何か、青系がなくってさ~。
んじゃ、あれいってみよう!
モデル、ランちゃん。
裏の放置された畑にて。
カラスノエンドウの中の、あたち。
アルカリ媒染で、煮てみた。
あるあるなんですが、お野菜を煮すぎると色が悪くなる。
分葱のぬたなんかを作る際に、タンサン(重曹)を入れるじゃないですか?
その理屈で、青みを残すんです。
でも、温度が上がると、染液は、やはり濁ってきます。
ただの黄色よりは、いくぶん緑なのか?
何となく、物足りない。
ってことで、画面上、まだ緑に見えているカラスノエンドウ本体を引き上げて、冷たい水に浸し手で潰しつつ、いわば「青汁」を取りました。
どうなるかわからないですが、こっちは、一切温度をかけずに、浸し染め。
かなりしつこく、長時間浸す。
洗ってみた。
うす緑。
これ、絞って乾かしたら、もっと薄くなるよね。
ハイでは、成果物です。
左4カセ、ルイボスのアルカリ染色。1番左のみ鉄媒染。
次の2カセは、ノグルミ銅媒染。
次の4つは、ヤシャブシ。1番右のみ、銅媒染。他は鉄媒染。
次の3カセは、1週間放置していたビワの葉の銅媒染。
その右、カラスノエンドウのアルカリ染色の銅媒染。
1番右は、カラスノエンドウのアルカリ液で煮た葉っぱから取った青汁で浸し染めをした物の銅媒染。一応、1番緑です。
と、先週1週間の成果。
ただ、つやのあるシルクは、雑い私の作業のせいで、糸レベルでケバ立ってしまい、6本でヒモに撚ったら、まるでウールのヒモみたいに、残念なことになりました。
使えないかも。どうでしょう?何か、使える方法がないか、考えてみるかも知れないし、今年のふく蔵さんでは保留しちゃうかも。
バックアップにと思って買っていた、リネンコットンとアイリッシュリネンは、使えそうです。
という訳で、そろそろ、ガラスの方の製作にかかります。