藍を刈り取る

 実は、「蓼藍(たであい)」の種を買って、栽培していました。

 最初のはプランターに直播きで、細長いプランターに6カ所、一カ所当たり数個の種を入れ、ちょっとずつ間引いて最後には6株にして育て。

 少し遅れてポットに撒いて、ポット苗にしてから、プランターと鉢に植え替え、最後に残ったポット苗を、その辺の地面に直上しました。

 

 この青々したのは、ポット苗からプランターに植えたもの。

 こちらのひょろひょろとした方が、一番最初に直播したもので。

 一時は、青々していたのに、どこで刈るべきか悩みつつ、刈った後の保存方法を調べるのをさぼっている間にヒョロヒョロになったもので。

 とりあえず、まず、このヒョロヒョロを、急ぎ刈り取りました。

 保存方法は、いろいろと書いてありますが。

 まだ青々した方が残っているので、断片的に読んだものと大河ドラマ「晴天を突け」で出てきた「すくも」作りのシーンとを思い返して、我流で保存してみることにしました。

 

 最終的に、藍染に使うのは、「インディゴ」という成分。

 緑の葉っぱには、その前の段階の成分が含まれていて、「酵素反応」によって、前段階の成分がインディゴに変わるんだそうだ。

 大河ドラマの中では、すくも作りは、藍の葉っぱを叩いて潰し、水をかけ、さらに叩いて。

 何か最後には、ドロドロとした元は葉っぱだった藍色のお団子にまとめ上げていた。

 とっても暑そうな作業だった。

 ネットで調べると、「熟成」というのをしていて。

 大河ドラマで出てきたのは、武蔵野国(多摩地方)ですが、藍が有名なのは、阿波(徳島県)なんだそうで。

 阿波の藍は、女性たちが包丁で細かく刻んでいたんだそうだ。

 ふ~ん。

 

 ただ、栽培中に、虫に食われたり、傷んだ部分が、グレーっぽい紺色になるんですよ。

 ああ、植物って、傷んだ部分に色素出すよねえ。

 多分、防御反応です。

 藍も、傷んだ部分に、藍の色素を出して、傷から全体の本体へのダメージが広がることを防いでいるんだねって思って見ていたのです。

 そうそう。

 インディゴが生成するのは、葉っぱの組織が痛められた時なんです。

 そして、摘み取った後も、植物の細胞としては、まだ生きている状態ね。

 じゃ、傷んだら、酵素反応が始まるってことだ。

 そして、酵素反応は、ほどほどの高温状態の方が、反応性は良いはずだ。

 だから、「すくも」を作るんやな。

 

 そこで、大河でもやっていたすくも作りなんですが。

 私がやるなら、このままの工程を必ずしも踏む必要性はないと思った。

 なぜ、大河の舞台、渋沢栄一の故郷、血洗島では、こういった工程のすくも作りになるのか?

 それは、大量生産だからなんですよね。

 とても多くの藍の葉っぱを、タイミングよく痛めつけるためには、こういう工程になった。

 が、私に関しては、少量なので、大量生産には非効率的でも、少量なら返って楽ちんな方法はあると思うんです。

 

 それには、効率よく、隅々まで痛めつけて、どこでも酵素反応が起こるようにすること。

 乾いてしまっては、場合によっては植物の細胞としては死んでしまって活性を失うので、程よく水分があった方が良い。

 そして温度が高い事。

 あの、すくもがお団子だったのは、おそらく酵素反応が発熱反応で、ならば広げておけば熱は逃げるが、お団子にすれば内側の熱の放散が抑えられる。

 蓼藍の葉っぱを、天日干しで乾かすなんていうくだりがあったけど、天日干しの目的は、「高温を得ること」なのか「乾かすこと」なのか「紫外線にさらすこと」なのかを、分けて考える必要がある。

 酵素反応を最大に引き出しつつ、腐ったりしない方法を採用したらいい。

 という訳で。

 刈り取って、葉っぱと軸に分けた。

 

 元々、しおれかかっていたので、しおれかかったまま刈り取ると、なんかこんな感じに。

 あとは、いぢめるわけですが。

 使い捨てのビニール手袋をつけて、茶葉を揉むように揉んでみた。

 少量なので、知れてます。

 揉んですぐは、緑の葉っぱが潰れたように濃い緑になったんですけど。

 日本家屋の二階は、エアコンが入ってないと暑いので、暑い部屋の棚の上の天井付近の場所に置いてみた。

 こうなりました。

 もうひと乾かし欲しいなってことで、暑い部屋の天井付近から降ろし、エアコンの効いた部屋に置いておくと、良い感じに乾きました。

 何かを思い出す。

 そうだ、ワカメ。

 ま、これをどう保存するのが良いのかは分からなかったのですが、腐ったりしないように、冷凍室に入れました。

 インディゴ、持つでしょうか?

 すくもの保存方法を見た方が良かったかな。

 

 ネットで調べるといろいろ書いてあります。

 天日干しと、レンチンで早く乾かすののどっちが良いとか。

 天日干しの方は酵素が残っているけど、インディゴの前の段階の物質が減るとか。

 レンチンで乾かすと、インディゴの前の物質は多く残るけど、酵素がダメになるとか。

 レンチンと天日干しをブレンドして染めたら、色素の元と酵素が混ぜ合わされるので色が染まったとか。

 思うに、レンチンでは、温度が上がりすぎて酵素が壊れる。

 天日干しだと「枯れる」状態を通過することになり、ここで色素の元が分解される。

 だからフレッシュな間に、色素の元と酵素を反応させるべきなんですよね。

 酵素反応でインディゴができるのであれば、「細胞壁」は壊しておいてやった方が良いし、酵素反応が起こりやすいようにほどほど暑い環境に置く方が良い訳なんだけど。

 わざわざ、レンジの電磁波に充てたり、日光の紫外線にさらす必要なんてないやん。むしろナンセンス。

 

 という訳で、茶葉みたいに揉んでみました方式です。

 さて、色は出るでしょうか?

 

 あ、最初に刈ったものを見ると、花ができかかってました。

 だから、葉っぱがへたったんですね。

 青々したものも、花ができる前に早々に刈ろうと思ったんです。

 3日ほどおいてしまうと、こっちも花ができてまして。

 最初のほどは葉がヘタってなかったので、慌てて刈りました。

 茎の元の方の、小さな葉芽が出ているところを残して上の方だけ。

 

 葉っぱの方は、今度は、揉むときに水を加えて揉んでみました。

 色素の前の物質と、酵素が上手く混ざるかなあと思って。

 より、血洗島のすくもに近い感じですね。

 今、暑い部屋で放置中。

 お団子にはせずに、広げた状態で。

 もう少ししたら、乾かしの工程のために、エアコンの部屋に入れます。

 

 プランターに残した葉芽の方は、ちょびっとだけ伸びて来ています。

 ここから育ったはっぱを採るのか、花を咲かせるのか、まだ考え中です。

 染まるかなあ。

 楽しみ楽しみ。

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