朝令暮改

 最近、ブログの更新が滞ってます。

 ネット環境が貧弱過ぎるからだと思うのですが、パソコンが動きません。

 今も、スマホでブログかいてます。

 スマホの入力も早くなったので、まあまあ行けるのですが、キーボードで両手使って入力している感覚でないと、考える感覚が違って、重たい服を着たまま動いてる感じに近いです。ぶつぶつ。

 さて。

 この頃、何年かぶりに真面目にお仕事してます。

 街並みのマーブルまでは良かった。

 そのあとが、全く気力の方がダメで、てが止まってました。

 どうしても完成を見たいという気もちが湧いて来ない。

 ただ、銀窯変とか、銅窯変とか、ひだ玉は、どうなるんだろうって、夢中になっていたけど。

 これはこれで、意義はあるだろうと思いながら、どこか逃げだなあと思ってやっていたフシがある。

 迷って迷って、ことしは、蕾をブーケみたいにいれた感じのものを作ろうと思った。完成させてないあれこれ形にすべく。

 で、年賀状には、今年は「インケース」がんばりますとか、書いたし。

 

 で、今なんですけど。

 「ガラスペン」作ってます。

 そう、まさに朝令暮改やん。

   今ここに写っているものは、ペン先がいまいちなので、後日、ペン先を切って外します。

 急遽、作業用のルーペなんかを買ってきて、真面目にペン先の試作をやり直してます。

 ペンの元のモールはできたのですが。

 で、引いたときのペン先の感じも、そこそこいった気はするのですが。

 で、文字も十分書けるし、そこそこ滑らかなんですが。

 何か、もう一つ、紙の上を微かな摩擦を感じるんです。

 ペン先を人差し指で触れると、少しいたい。

 本を買って読んでいると、長谷川くんが、目標はジエットストリームって書いてたんだけど。

 実は、もう少し野望がある。

 まずは、ジエットストリームに行き着かないといけないと思うんだけど。

 

 人の個人的な発言を、ベラベラしゃべるのもなんなんですが。

 かつて、ずっとずっと前。

 弟がまだ一緒に仕事をしてて、ふく蔵の作品展に出展してた頃。

 あの頃はふく蔵のギャラリーを始めたギャラリーと直営ショップの責任者だった、今の富久錦の社長が、言ってたんです。

 ガラスペンブームのずっと前に。

「俺なあ、ガラスペンが欲しいねん。」

 ふ~ん。

 って、あの頃は、思いっきり聞き流していた。

 欲しい理由というのが、元々筆圧が低いので、さらさらっと文字を書きたいんだそうで。

「ジエットストリームやったらアカンのん?」

 って、正に返した私だったのですが。

 アカンのやそうです。

 もっと、滑るように書きたいんだって。

 

 元々、筆圧が強い私には、全くピンと来なかったのですが。

 私は、元々が「不器用型」と言われるタイプなんだと思います。

 筆圧が高く、何をするのも割りと力任せにやる。

 習い始めが、雑い。

 塗り絵も超雑かった。

 薄く塗ろうとか全く思ってなくて。

 

 物を作るのは、本能的に好きすぎて、作ってないと死ぬと思う。

 一定数、そういう人がいると思うんですけど。

 そして、美しいものが好き。

 となると、仕方なく雑さをクリアして行かないといけなくて、頭で考えながら、修正をかけていくのです。

 なので、筆圧が低い人というのは、私とは、きっと物作りのアプローチは違うんだろうと思う。

 富久錦の社長は、物作りが好きな側の人種です。

 で、割と、そのときの私のコンディションや気力を見抜かれてるんじゃないかなあとか思いつつ、毎年出してるんです。

 思えば、そういうところでなかったら、いかに地元とは言え、弟のギャラリー関係ない昔からの知り合いとは言え、続いてなかったかな。

 なので、ガラスペンは、ごく、ほんのちょっと、頭の隅に引っ掛かっていたような、なかったような。

 

 三年ほど前に、生徒さんかガラスペンにはまっていたのが、まさにガラスペンブームの走りだったんだなあ。

 その前に、ランマガを見て、かつての他の生徒さんがガラスペンをつくって、ふく蔵の生徒作品展に出してくれていた。

 だから、そのときの知識もあって、三年前に生徒さんがガラスペンにはまったのをきっかけに、教室の課題で、ボロでもサタケでもガラスペンを作ってはいた。

 でも、「ふ~ん」だった。

 ただ、本をかって見てたり、インスタで流れてくるものを見ていたりするうちに。

 ブームにのって見ようと思った。

 というわけなんです。

 

 これが。

 不思議なもので、とてもやる気になってます。

 スイッチ入りました。

 

 以前読んだニュースによると。

 人の意識は、ほとんどは無意識下の意識らしく、表面に上ってくる意識はごく一部で。

 無意識下の部分と、表に出てきている意識が一致しているほど、成果が出るとか。

 

 平たく言えば。

 やっと、ガラスペンで作りたいものにピン!と来た。

 お仕事で作る以上は、売れるものを作りたい!

 ↑とてもセキララ

 でも、確かにらしきものは作ってはみたものの「宇宙ガラス」のブームには、乗り切れなかった。

 あれは、私の中の宇宙とは違うの。

 宇宙が好きだから、あれじゃダメだったんです。

 

 が、ガラスペン、良い。

 ふ~ん、とか、ふ~ん、とか、散々言ってきたくせに。

 本をみてると、良いものに思えてきた。

 ↑流されやすい

 ガラスだけで作った指輪は、ガラスの靴に通じるって、去年とか言ってた私ですが。

 ガラスペンもまた、ガラスの靴に通じる。

 他の金具や布地などの他の素材の宝を一切借りずに、ガラスだけで成立する、立派な用途をもったツール。

 ガラスの靴に、「歩く」という目的があることを考えたら、装飾品の指輪以上に、「書く」という目的のあるガラスペンの方が、よりガラスの靴に通じるかも。

 そんなわけで。

 画像奥にも見えているクラゲを作ったのですが。

 これに、真面目に作ったペン軸をつけてあげたいんです。

 今すぐは無理でも、追い追い、ジエットストリームではアカンねん!を満たす、ペン先を。

 今月末に、愛知で開催されるグループ展「ガラスのきらめき」に出そうと思います。

 ペン軸頑張るので、少しは売れないかな。

 明日は、母の3回目のブースター接種なので、お仕事はできないけど。

 頭のなかで、妄想膨らませて、イメージトレーニングして、明後日から、また頑張ります!

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