ふと、思い立ちまして。
最近、POPとキャッチコピーの本を図書館で借りました。
そう、ふく蔵さんに昔からの悪友が来てくれ、2回飲んで、販売の世界のことをちょっとだけ垣間見て、努力不足を大いに反省したのが、一つのきっかけですね。
キャッチコピーの他の本で気になるものを買い、図書館で、チラシの本も借りました。
隅々まで読んでいる訳じゃないんですが。
そうだったのか・・・・・・
そうなのかああああっ!!!
↑くどい
チラシの本は、キャッチコピーだけではなくて、写真撮りについても書かれています。
そこに書かれている一文。
「物撮り(ぶつどり)」は、実物より魅力的に撮る
なのだそうだ。
そうか、そりゃそうだよね。
でも、一方で、キャッチコピーだったかPOPだったかの本には、言葉の選び方で、大げさすぎる物は、うさん臭く見えるのでやりすぎないことと書かれていて。
それもそうなんですよ。
何に引っかかっているのかというと。
亡くなった父が、カメラマニアでした。
撮るのがうまかったかというと、まあ、田舎のおっちゃんなので、技術的な事にはうるさかったですが、センスはどうだったか分かりません。弟の嫁が子供の写真を撮っている方が、表情が良くて、魅力的かもしれないと思うので。
あ、話それました。
その父が、言ったんです。
いつだったか、私がまだ、子供の頃。
「写真はのお、撮りようによったら、本物よりきれいすぎるくらいに撮れるからのお。この写真、どこやろ?(どこの景色だろう)と思うくらい、きれいに撮れるねんや。」
そのニュアンス。
きれいであることを、単純に肯定するものではなかった。
その後、ガラスを始めた後、籾山先生とのお話でも、またちょっとニュアンスの違う、私の中では同じカテゴリーの会話があった。
どういう表現だったか忘れたけれど。
実物とのギャップがありすぎて、実物を見たときにがっかりされるというのも、どんなものかというような内容だったと思う。
いつでも、作品撮りに関しては、悩むところがあったんですけど。
広告業界では、「実物より魅力的に撮る」って、当たり前だったんでしょうか?
「実物の魅力を余さず伝える」とかだと、気持ち的に抵抗はないんですけど。
どうも、世の中そうらしいと感じるようになったのは、ここ数年ですね。
今も、写真撮りに関しては、悩みます。
ほんとに、実物よりも、ずっときれいに見える撮り方というのは、できてしまうからです。
ガラスに関しては、コントラストとか、色合い、触っているなと明らかに感じる画像もありますから。というのも、ガラスであのピンクは出ないと思うんですよ。いろんな会社の色ガラスを見たけど。
そういうところは、自主規制してます。
ライトの当て方で、明暗を強く出すとか。
背景を黒にした場合、シャドウをちょっとだけ暗くして、画面を締めるとか、そのくらいにしてます。
絞りを開放にして(F値が小さくなるように設定する)、ピントが合う範囲を狭くする(被写界深度を浅くすると言います)ことで、背景をボケさせるとか、そういうのは普通にやりますが。
だって、下に敷いた鏡や反射する素材に、部屋の中のプライバシー(和風の天井)が、写ってしまわないようにできて、便利なんですもん。
本当に、カメラの性能を引き出せたら、実物よりも、はるかにきれいに撮ることは可能です。
父が言っていた、実物よりきれいなもの。
柿の木に、柿が一つ残っていて、そこに水滴がついている。被写界深度を浅くして、背景をボケさせて飛ばし、水滴が強く光るように、逆光気味で撮って、露出の補正で画面全体に明るく撮ったもの。
まあ、私としては、これくらいはありだと思う。
水中写真のマクロ撮影は、大体、こんな感じですもん。逆光じゃないけど。
以前に、マレーシアのマブール島という島に潜りに行ったとき、2人部屋の水上コテージで、2~3日だったか、私より少し若い一人旅の女の子のダイバーさんと相部屋になりまして。
彼女が言っていました。
「カメラのレンズ越しに見た世界は、自分の目で見た世界とは違うから、カメラを覗くのが好きだ」と。
マクロ撮影のレンズをつけていたので、背景がボケる世界のことなんだと思いました。
ホンマやなあ。
写真は、絵と違って、リアルな世界を映していると人は思いがちだけど。
私たちが見る世界は、自分自身の体に備わったレンズとセンサーで写し出されたもの。
それが、絶対的に客観的だというわけではないんやもんな。
レンズ径が大きくて、絞りを絞ったり開放したりできるレンズを通したら、人の目の限界を超えた世界が見える。
ましてや、天体望遠鏡を通さないと見えない世界は、本来の人間の目だけでは、見えない物なんだもんなあ。
面白いです。
私のウソつきちゃん3号(また、カメラ買っちゃいました、コンパクトデジカメですけど)にかかると、ウソつきちゃん2号をはるかにしのぐ、ウソつきっぷりで。
なんか、めっちゃ変な世界が撮れそうな予感がします。
液晶ダメにしてしまった、ウソつきちゃん1号。IXYで、タッチパネルだった数少ない機種です。
後ろの赤い方が、ウソつきちゃん2号で、手前のが、ウソつきちゃん3号です。
夜の風景が、めっちゃ明るく撮れるので、最初の1号を、「私のウソつきちゃん」と呼んでたのです。
すみません、型落ちのスマホで、力の入ってない撮り方した画像です。
2号でも、大概凄いと思ってたけど。
3号、半端じゃないです。
すごいです。
倍率高くないけど、撮影の画素数が多いので、十分です。
階調表現、かなりきれいです。
しまった、脱線しました。
カメラ愛、語るとくどいのは、遺伝子だろうか・・・
とんぼ玉は、透明なだけに、面白い物が撮れると思います。
上の方に、虹出てます。
虹色が、白くつぶれてしまわないように、かなり暗く撮った一枚です。
これを加工したら、どんなにきれいに虹が出る玉なんだろうっていう画像に変えられると思う。
明るめにして、彩度を上げて、コントラストを強くした。
実物とは、ちょっと別物ですね。
というわけで。
どこへ行く、このお話。
そうなのかああああっ!!!
って、終わっておきます。