これからのこと

 ふく蔵作品展の案内状の郵送分、住所の印刷が終わりました。

大体、3週間前くらいにつくのが良い説を聞いたことがあり、ホンマかなあと思いながらいつもそのくらいの時期に発送します。

 今年は、2019年、2020年、2021年の作品展で、芳名帳にお名前を書いていただいた方と、毎年お送りしている知り合いの人の分を印刷しました。今年の基準は、コロナ禍になる前の2019年の分を含もうと思ったのです。

 印刷をしつつ、今後、どうしようかなあって思っていました。

 

 話は、ちょっと飛ぶのですが。

 23日(月)に、教室の生徒さんが帰られてしばらくしてから、母の様子がおかしいと介護施設から連絡があり、慌てて工房を片付けて介護施設に向かい。

 救急車を呼んでもらうことになった。

 そして入院。

 翌日24日(火)に、マスク、履きなれた靴など、指定されたものを、荷物を渡せるお昼の時間内に持って行った。もちろんこのご時世なので面会はできない。

 その時点では、母の様子がどっちに転ぶか分からなくて、気に病んでもできることはないって思っているところに。

 いたずら電話がかかって来た。

 あ、母は、夕方の様子を聞くと、治療が効いていて何となく快方に向かいそうっていう空気感になっていました。

 そう、その前の、病院から電話あったらどうしようって、ちょっとピリついている時にですよ。

 何事かあったかと、電話の音にビクッとなったのに。

 エッチして欲しいとか、電話かけてくるアホがおったんです。

 おい!

 ホンマに切れるで!

 しかも、私の名前を名指しで、非通知設定でかかって来る。

 もちろん、その後、非通知を拒否にしたんですが、あてずっぽうのイタ電は、若いころあって個人名も住所もバレてない状態なのは分かったから冷静だったものの。

 今回は、この年で、名前と電話番号が分かってのイタ電。

 電話を受けている時から、教室案内のチラシとトンボ玉体験のパンフレットしか、不特定多数に電話を知られるものを出してないと確信してはいた。

 逆に、それを受け取れる場所にいる人間ということは、エリア内なんで、とても気持ち悪いって、直後には思った。

 その後。

 「そのプロフィール写真は、五年前のダイエットに最も成功した時の詐欺級メイクの奇跡の一枚なんだが、私の実年齢を聞きたいかね?」

 くらい言ってやれば良かったさ。

 自慢ですか?って?

 そうそう、自撮り写真、上手かったと思うねん。

 あのイメージで来られたら、確実にがっかりさせてあげられることは、請け合う。

 過去にも、教室申し込みで、そんなことがあったような気がする。

 奇跡の一枚も、考え物なんだわ。

 

 一時は、SNSなんかでは、本人の写真が必要っていう流れだったので、それで真面目にメイクを始めたんだった。

 まあ、それはやってよかったと思う。

 メイクも、ジャンルとしては物づくりと似ているので、意外とやればできたような気がする。

 ただもう。

 お仕事関係に上げる写真を、奇跡の一枚にするとか、若く見せるとか、おしゃれでないとアクセサリーを作る身としては説得力ないとか。

 自分もそう思い込んでいたけど、そういう思い込みの強い人に流されていた時期もあって。

 なんかもう、そこの意味が分からなくなった。

 というか、そういうの、もう要らないって思うようになりかかっていたところへ、あの電話。

 

 物づくりも、教室や体験も、もう手を広げるのはやめようと思う。

 大鎌さんのフェイスブックの投稿に、欲張りすぎって投稿したら、体が動くうちにやって置きたいことはあるって返って来たので、確かに体が動くうちにやって置きたいことはあるかもって、返した。

 何か、ホンマにそうですよ。

 年齢を考えたら、やって置きたいことはあるんです。

 それが、絞って行くという私のパターンなのか、欲張っている大鎌さんのパターンなのか、一見正反対に見えつつ。

 やって置きたいことをやるって着地点は、おんなじだと思う。この年になると。

 

 時々どうしようかな?って考えたりする。

 が、自分が考えている範囲なんていうのは、所詮限界がある。

 今、ガラスペンを当面真面目にやろうと考えているんだけど、そのブームが来ることは、私には予測不能だった。

 ブームが来なければ違うことを考えていたと思うし、来たから乗れるんだもんねえ。

 ガラスペン、うまく行けばなあと思う。

 今の私にとっては、ガラスペンはいくつか都合よくハマった。

 一つ目。マンネリではなくて、一から相当頑張って作らないといけないことが、いい刺激になっていると思う。

 二つ目。アクセサリーを作りながら、紐を探したりチェーンを探したり、副資材を探す部分がない。そういうところにかなり嫌気がさしていた。何故なら、究極は彫金ジュエリーの完成度が欲しいんやもん。でも、ガラスと両方は難しい。でも、ガラスペンなら、ガラスペンだけで完結する。

 三つ目。ガラスペンを欲しい人は、従来のアクセサリーが欲しい人以外も含んでいて、対象になるお客様が広がるっていうのも良いような気がする。

 

 今まで、とんぼ玉作家ばかりが集まる展示では、自分の個性をちゃんと出せているようなものを出さなくちゃって思うし、ふく蔵などの地元の作品展では、低価格で買ってもらいやすい物を作らなくちゃって思ってきた。

 そういうのも、割と限界があるような気がする。

 どこに出すのもほぼ同じ傾向のものにそろえるべきかなあって思う。

 

 作家としての個性が出ている物だけに絞って行く。

 そして今の在庫を、どこへでも出せるようにする。

 その状態で、ふく蔵作品展にも出す。

 それに、大きな手作りイベントで、凄い人たちが出していて、出展のためには、移動代や宿泊料が必要なイベントにも、最低年一回くらいは出すようにしよう。

 そんなことを考えていた。

 しっかり真面目に作る。ちゃんと採算も取れるようにする。

 でも、いろんな負担を減らして、気晴らしに行ける時間も確保する。

 広げ過ぎたものを、減らして行こう。

 作家として、もうちょっと走りたいと思う。

 ベストなコンディションで仕事ができている内に、まだやりたいことはある。

 結果は、作品が語ってくれるもんね。

 怖い怖い。笑。

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