さて。
2019年夏の高校野球兵庫大会、準々決勝で小野高校が敗れて、何日くらいたったでしょうか。
あの後、新聞を買いに行きました。
神戸新聞と朝日新聞です。
まずは神戸新聞の北播三木版。
次が、朝日新聞。
ああ、多鹿家にとって、暑い夏でした。
ほんまに、ほんまに、父に見せたかった。
でも父は、自分自身は、辛い仕事やきつい仕事を黙々と頑張るくせに、「タラレバ」多いし、「あないしとったら良かったのにのお」が多いし、応援しているチームが負け始めると、野球中継を見ていられない人だったので。
でも、かわいい孫の試合は別か。
ホンマに、かわいがってたからなあ。
甥も、爺ちゃんが大好きだったからなあ。
ホンマに、誇らしい。
よく頑張った。
カッコええわ。
というわけで。
「タラレバ」、見苦しいので、言わないことにしている私ですが。
一個だけ、言ってみよう。
今年の小野高校くらいのチームを作っていれば、兵庫県大会でなかったら、本気で、甲子園行けたかもしれへんなあと思う。
なぜそう思ったか?
大船渡高校の佐々木君が話題ですけど。
彼は別格に凄いらしいですけど。
私の注目ポイントはここです。
岩手県では、決勝戦が、5試合目だった。
多分シード校だろうから、1試合くらいは、有利だったのかもしれないけど。
ちなみに小野高校は、くじ運が良くて、一試合少ないんです。
フルに戦って甲子園に行こうとすると、兵庫県では、8試合しないといけなかったらしい。
ホンマに、兵庫県は、試合数の多さだけでも、ピッチャー1枚では、とてもじゃないけど戦えない県なんですねえ。
くじ運良くても、7試合も投げたら、かわいいうちの子、故障してしまうやん。
でもま、去年の100回記念で、兵庫県が二校出られた、西兵庫大会の準々決勝、小野が社に勝った試合のあと、私、球場の駐車場でパンクさせて、レッカーで運んでもらったんですけど。
その時のレッカーのお兄さんの話によると、強豪校が早いうちから選手に目をつけて集めるのがヒートアップしすぎて、一定の自主規制をしようっていう協定ができたとかで、強豪校、もちろん今も集めてますけど、昔ほどは集めにくくなって、小粒化したんだそうだ。
あ、あの時のレッカーのお兄さん、来年(つまり今年)の大会、「多鹿」っていう名前に注目してみておくって言ってくれてはったけど、甥に気付いてくれたでしょうか。
話それました。
で、兵庫県では、公立でも、上を目指せる機運が近年高まって来たんですよね。
それだけでも、凄いことなんだと思う。
で、実は、本題はそこじゃないんです。
大船渡高校の佐々木君を投げさせなかった監督の判断は正しいか?
素人ではありますけど、私の意見は、「正しかった」と思う。
なぜなら、その前の試合で、190球以上投げていたんですって。
うちの甥、勝って来た4試合で投げた球数が、474球なんですって。新聞に書いてあった。
一試合平均、118.5球。
甥は、変化球が得意なので、打たせて取るからその分、少ないのかなあと思う。
変化球で、打ちにくいコースの球、打っても飛ばない球を投げる。
なので、守備陣は、飛んでくると思って試合に臨んでいる。
止める、受けるはもちろん、そのあとの処理の仕方も、きちんと心得ている。
でも、エースの球威がすごかったチームを見ていると、守備が雑かったように思った。
めったに飛んでこないからなのか?
そういう試合運びだと、エースの球数が増えていく。
190球は、多いと思う。
投手だけなら、ストライク3個、打者3人、9回で、81個ストライクとったら、試合は終わる。
先攻で負けたら、8回だから、72個ストライクとったら終わる。
佐々木君に投げさせるべきだったと思っている人は、投手が故障することのリアリティが薄いんだろうなあ。
弟のチームの同い年の凄いピッチャーK君も、肘を故障していた。
高校野球で、強豪がもっと強豪だったときに、ベスト16まで行って、東洋大姫路に敗れた。
でも、高校で投げられているので、まだ、持った方といえるのかな?
そう思ってみないと、見過ごすけど、そう聞いて改めてみてみると、K君、左右の肘が違う。
利き腕が、ごくわずかに曲がったままで、まっすぐには伸びないんだって。
まあ、時代やね。
練習しすぎっていうのもあったんだって。
実際、小学校や中学校で酷使して、高校野球を始めるより前に、故障する子も少なくなかったんだって。
それを、身近で見て知っている弟は、甥が小学校の時から、「煙たい父」をやっていた。
小学校の時の監督が(小学校ごとにチームがある普通の田舎の少年野球のチームです)、本気で「全国」を目指している人だったので、「投げさせすぎるな」「ケアをちゃんとしろ」って、弟、結構うるさかったらしい。本人談。
甲斐甲斐しい、いい奥さんになりそうなタイプの弟は、アイシングやらなにやら、まめまめしく、ケアをしていた。
それでも、去年、2年生の時に、調子が悪かったらしく。けっこう、大ごとかも知れない話もしていた。
だから。
初戦で、甥がマウンドに立ったところを見たとき、胸がいっぱいって書いてたんですよね。
身近な人にとっては、故障って、リアルに感じている。
佐々木君を、近くで見ている監督の判断は、絶対に正しい。
と思う。
情報量の問題やと思う。
こういうリアルな話を知ってなお、投げさせるべきとは、きっと言わないだろうなあ。
テレビも、そこんとこ、伝えて欲しいもんですよね。
で、高校野球でも、球数制限をしていこうという流れらしい。
それはきっと、正しい。
ただ、そうなると、小野高校のような高校は、厳しいだろうなあ。
加古川西も、そうかな。
進学校だから。
いや、そもそも。
兵庫県で戦うなら、ピッチャーは、2枚は欲しい。
試合数、多いよ。
というわけで、締めさせていただきましょう。
神戸新聞のページから、コピペしました。↓
敢闘・応援優秀賞に小野と加古川西 高校野球兵庫大会
第101回全国高校野球選手権兵庫大会の大会本部は29日、今大会の敢闘賞と応援優秀賞に、いずれも小野と加古川西を選んだ、と発表した。ともにノーシードからベスト8入りを果たした。
敢闘・応援優秀賞をもらったそうです。
誇らしい!
ホンマに、良い夏でした。
↑多鹿家限定で、夏終わってますから