「クサギ」の実を摘んだ

 先日、夜に雨が強くなると予報の出た日に、お昼の内に、ランちゃんの散歩に出かけました。

 余談ですが。

 星がきれいな日は、夜に散歩に出たくなるし。

 最近のように冷えてくると、月が明るくて星が見えない時期や、お天気の悪い日には、昼に出かけたくなる。

 昼に出た日の翌日に、夜に出ると、24時間以上開いてしまうので、ランちゃんのおしっこの時間が空いてしまう問題だけは何とかしないとなあ。

 昼に出る日を、少し増やそうかな。

 

 で、昼に散歩に出かけると、夜には見えなかったものがいっぱい見えて来て。

 クサギの実がたくさん実っているのを、見てしまった。

 素通りできない感じになる訳です。

 ほら、人は「期間限定」に弱い。

 まさに、一年の内、今だけやん。

 クサギの実が、「染色」に使えることは、読んだことがあった。

 ランちゃんの、ウンチ回収のために持っている数枚の袋の1枚を、クサギの実採集に転用して、摘み始めました。

 この木は、何本目かに遭遇した、一番実っていた木です。

 すでに小雨が降っているのに、斜面をよじ登って、狭い足場に長靴を履いた足で、足場を確保しつつ実を摘みました。

 手が届かないところのは、枝を引っ張りながら、折らないように気をつけて。

 鳥がついばんでいるのを見たことがあったので、全部は取らないようにしようと思ったものの、もう少し上、もう少し上と、手を伸ばして。

 いや~、人って、欲深いの。

 手が届くところの物でも、熟していないのか離れにくい物もあって、そういうのは残しつつ、半分近くは摘んだと思います。小雨に濡れながら。

 今思えば、3本目、4本目に見つけた木は、ほとんど手が届かなかった。

 ああ、採りに行きたい!

クサギの実

 軽く水に浸けて、葉っぱや汚れをさっと落として水を切り、ナイロン袋に入れて冷凍保存しました。

 が、ナイロン袋に移した後、このステンレスボールに、すでに青い色の汁が付いていました。

 

 目的は、革紐を染めるなんですけどね。

 とりあえず、期間限定のものを摘んで保存が先決。

 あ、道々、山ブドウが豊作なもの見つけたのですが、優先順位は、クサギさが先。

 なぜならば、山ブドウの色素は、ブドウと同じ。

 辛口の糖分の少ないワインなんかでも、代用できるんじゃないかと思ったからです。

 

 さて、クサギですが。

 こんなにきれいな青に染まるものは、あんまりなかった。藍かクサギくらいのもので。

 黄色や茶色やくすんだ緑なら、他にもいろいろ使える物はありそうでした。

 で、どうやって染めるの?っていうのを調べに行きました。

 ただ、私の目的は、革紐を染める。

 いきなり、ハードル上げすぎ?って気もします。

 

 先日、革紐数種類から、丸革紐のサンプルを作ったのですが、それを、コーヒーやワインで染めてみたんですね。

 思いがけず、きれいに染まったものもあれば、ワインで染めたのにグレーっぽくなってしまったものもあった。

 理由が分からなかったので、革の鞣しに関しても軽く調べに行きました。

 

 軽く調べただけで、何となくわかった。

 植物のポリフェノールって、綿などよりも、絹やウールの方がきれいに染まるらしく、綿の場合は、染まりにくい色素に関しては最初に投入に付けるなどの下処理をするんだそうです。

 つまり、たんぱく質の方が染まりやすい。

 どうりで、適当に浸けただけで、あんなにきれいに染まったんだ。

 革の種類によって、染まり方が違ったのも、なめしの話をちょっと見に行ったらなるほどって思った。

 植物タンニンなめしにつかうタンニン自体が、植物のポリフェノール等で、種類によっては「加水分解」か「重合」が起こっている。

 つまり、繋がった構想を、他の物質を加えることでバラバラにして、その時に繋がった構造に、水素と酸素がくっついて新しい化合物になることを、「加水分解」と言い、「重合」は、それとは逆の反応で、確か、水素と酸素が抜けることでつながる反応だったと思う。

 もともと、腐りやすい有機化合物だったものを、構造を変えて腐りにくくしているんですね。

 この革を染める場合に、例えばワインのポリフェノールなどをもって来た時、なめしに使ったタンニンと、性質(加水分解を起こしやすいか重合を起こしやすいか)が似ていれば、紫は変化しにくく、性質が真逆ならば、何等か違う色になってしまう。

 さて、前回は、しみこませただけなので、革とちゃんと化学変化を起こしてくっついているかどうかは分からない訳です。

 一回、切れはしでしみこませて、少しおいてから水で色が抜けるかどうか、やってみれば良いんでよね。

 染色の時に使う焙煎液を使えば、より革と化学的に結びつくのか、革に良くない変化を起こしてしまうのか。

 また、時間がある時にやってみようと思います。

 焙煎液を作らないとな。

 

 片手間にやるので、ぼちぼちです。

 焙煎液を、あるもので自作しようとすると、時間がかかるし。

 

 そこまで本気で、自作丸革紐を作ろうと思い込んだわけではなかったのですが。

 最初は、分からないことばっかりだったので、思いこんだ時には、難しそうで一回は棚上げにしたのですが。

 そんな気はないのに、いろんな無関係な情報が何となく蓄積してきて、何かのはずみで、あ!これって、丸革紐を作るための答えそのものだったんじゃない?って、気づく感じ。

 

 いろいろ手を出してはいけない!

 何にも、形にできないままになってしまう。

 とは思いながら。

 新しいことは、やっぱり面白いです。

 染色も、なめしも、すごく面白い。

 

 ちなみに、染めた革の一つは、姫路の白なめし革だったようです。

 セールで、1デシあたり、20円以下で買いました。

 普通に買うと、倍以上するんだそうですが、何かに使おうとしてレザーショップの人が入手したらしいのですが、そこまで手が回らなかったのでセール品になったもので、買う時に、野球のボールなどに使うのもだと効きました。

 何故野球話が出たかというと、サイズ表示が、デシ表示ではなくて、平方フィート(ft²)という単位で書かれていたからで。

 日本製じゃないんですか?って聞いたら、日本製だけど、野球のボールに使う関係からなのか、平方フィート表記になっているようだということでした。

 で、スマホで、1フィートが何センチか調べて、デシ換算したんですけど。

 めっちゃ大きい!

 デシあたりの金額に換算すると、20円以下だったという訳なのです。

 

 姫路の白なめし革は、干して、川の水に浸けて毛根を腐敗させて毛を取り除き、塩漬けにしてから、菜種油と川の水だけでなめすという、特殊ななめしなんだということを、今回検索で知りました。

 こういう伝統的ななめしは、姫路独自の物らしい。

 ほら、他の場所の伝統的ななめしは、植物タンニンなめしでしょ。近年では、クロムなめしだし。

 何か、すっごくロマンを感じます。

 去年の、姫路の皮革市に行って、結構革を買ったんです。コンビ鞣しとか、クロム鞣しのとか。

 まだ全然使えてません。

 そして、今年の皮革市が近づいてきていて、行こうかどうしようかと思っていたら、中止になっていました。

 フクザツ。

 去年の皮革市では、化学系の先攻をしていた革の鞣しや染色の技術的な所をお仕事にしているという人が、たまたま店番をされていて、お話をした。

 それは、技術の話の質問をしたのではなくて、革の原価率が高いという話題から話が盛り上がって。

 その時、工業的には、均質のものを求められるがために、「厚化粧」の革が多く求められてきた話を聞いた。

 でも、本当の魅力は、原革っていうんですかね、元の牛などのお肌の個性があって、それを生かして作られたものであったり、染めも下地が見えないほどの厚化粧ではなくて、革そのものとなじみの良い染料で染め上げて、均質ではなくて、場所によって濃淡ができたりしたものの方が、味があって魅力があると思った。

 そういう形で、もっと魅力が引き出された革が、もっと出回って行くような未来があれば楽しいだろうと思った。

 と、そんなお話もしました。

 

 今後も、今までの丸革紐は使うと思うんですけどね。

 やはり、厚化粧なんです。

 使っていると、表面をべったりと覆った黒い「塗装」が、汗や摩擦で丸ごと落ちてしまう。

 できれば、内側から染み込ませて染まっていて、外からの汗などの水分を防ぐために、表面のコーティングがされていれば、長く使っていて経年で変化した時も、もっときれいなんじゃないかと思ったんです。

 そこまで求めてしまうと、高額商品になりますが。

 年を重ねて、いろんなものを見て来て、そういう物が、自分にとって魅力的だと思えるようになったんやな。

 成長かな。(笑)

 そういう物も、少しづつ、形に出来たら良いなと思います。

 

 それにしても、塩と油と川の水だけで鞣したとは!

 姫路の白なめし革も、改めて見ると、とても魅力的だと思います。

 

 は~!

 皮革祭り、中止になったのは残念。

 また、面白い物を見つけに行けたら良いな。

 

 明日は、姫路にポーセラーツの看板が焼き上がったので取りに行きます。

 本当に、日々、面白いことがいっぱいです。

 お金儲けがお留守なので、フトコロが寒くて、活動に支障が出そうな気も。(^^;

 さて、まじめに作品作らねば。

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